展覧会「広重おじさん図譜」が、東京の太田記念美術館にて、2023年2月3日(金)から3月26日(日)まで開催される。
「東海道五拾三次之内」をはじめ、風景画を数多く手がけた歌川広重。その作品には、どこかユーモラスに描かれた「おじさん」の姿がしばしば登場する。展覧会「広重おじさん図譜」では、そうした「おじさん」に着目して、歌川広重や葛飾北斎、小林清親などの作品を紹介する。
本展では、前後期合わせて約150点の作品を展示。保永堂版「東海道五拾三次之内」や「木曽海道六拾九次之内」といった広重の代表作ばかりでなく、「おじさん」という視点だからこそ選ばれた、展示される機会の少ない作品も目にすることができる。
広重の作品にしばしば登場する「おじさん」は、あくまで風景に添えるようにして画面に描かれることが多い。しかし、その顔や表情、服装などは丁寧に描き分けられており、人物の身分や職業を読み取れたり、時としてささやかな物語を想像させることもある。会場では、「おじさん」という視点から、広重作品の新しい魅力にふれられるだろう。
また、本展では、葛飾北斎や歌川国芳、小林清親など、さまざま浮世絵師による作品も紹介。北斎『北斎漫画』や清親《三十二相追加百面相 おしろい他》などの作品から、絵師によって異なる「おじさん」の個性を楽しめる。
展覧会「広重おじさん図譜」
会期:2023年2月3日(金)〜3月26日(日) 前後期で全点展示替え
[前期 2月3日(金)〜26日(日) / 後期 3月3日(金)〜26日(日)]
会場:太田記念美術館
住所:東京都渋谷区神宮前1-10-10
開館時間:10:30〜17:30(入館は17:00まで)
休館日:月曜日、展示替期間(2月28日(火)〜3月2日(木))
入館料:一般 800円 大高生 600円 中学生以下無料
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)