スタジオジブリ作品の世界観を再現したテーマパーク「ジブリパーク」が、愛知県の愛・地球博記念公園に誕生。2022年11月1日(火)に「青春の丘」が開業する。
「ジブリパーク」は、国内外で多くの人に親しまれてきたスタジオジブリ作品の世界観を表現したテーマパーク。愛・地球博記念公園の未利用地や既存施設を再整備し、「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「もののけの里」「魔女の谷」「どんどこ森」の5つのエリアを設ける。
本記事では、「公園北口」付近にある「青春の丘」にフィーチャー。「青春の丘」には、映画『耳をすませば』に登場する「地球屋」、『猫の恩返し』の「猫の事務所」、『天空の城ラピュタ』や『ハウルの動く城』に代表される19世紀末の空想科学的要素を取り入れた「エレベーター棟」がある。
「公園北口」付近にある高さ30メートルのエレベーター棟は、来場者を“ジブリの世界”へと導いてくれる場所。愛・地球博記念公園に元々あったエレベーター施設を改装し、『天空の城ラピュタ』『ハウルの動く城』などに代表される、19世紀末の空想科学的要素を取り入れた。夜は棟の頂上あたりが柔らかな光に包まれ、昼とはまた異なる幻想的な表情に。なお、「エレベーター棟」は「ジブリパーク」への入場チケットを持っていなくても利用できる。
「地球屋」は、映画『耳をすませば』の主人公・月島雫が猫のムーンに導かれ、偶然たどりついたショップ。アンティーク家具や時計の修理・販売を行う店だ。
建物は、木造一部鉄筋コンクリート造の3階建て。2階から建物内に入ると、アンティークの家具や機械仕掛けのからくり時計、猫の人形・バロンや木馬などが置かれており、カウンターではお土産にもぴったりなポストカードなどが販売されている。
そんな2階で特に注目したいのは、『耳をすませば』の劇中にも登場する機械仕掛けのからくり時計。長針が00分・30分を指すと、鉱山にいるドワーフたちが動き始め、エルフの王女とドワーフの王が姿を見せる。時計そのものは10分遅れているため、時間指定のチケットで入場した後に10分待てば鑑賞可能。ぜひ、チェックしてみてほしい。
1階に降りると、天沢聖司が見習いとしてバイオリン制作を学んでいた工房があり、室内には作りかけのバイオリンや制作に必要な道具がずらり。木の香りで満たされた工房は、佇むだけで癒されそうだ。また1階・2階ともにテラスが用意されており、外に出れば愛・地球博記念公園を見渡すことができる。
「地球屋」の前には、劇中と同じようにロータリー広場がある。広場の真ん中には、高さ13メートルのヒマラヤスギがそびえたち、周囲にはベンチのあるバス停や公衆電話ボックス、郵便ポスト、掲示板などが設置されている。郵便ポストは実際に使用することができるので、「地球屋」内で販売されているポストカードと切手を購入して、記念に手紙を出すのもオススメ。なお、「ロータリー広場」には「鈴木」という表札がかかった門扉もあるので、こちらもぜひ見逃さずに。