シルク・ドゥ・ソレイユの日本公演「ダイハツ アレグリア-新たなる光-」が、2023年7月14日(金)から10月15日(日)まで、大阪・森ノ宮ビッグトップにて開催される。
シルク・ドゥ・ソレイユは、1984年にカナダ・ケベックで誕生して以来、世界6大陸450都市以上にファンを持つといわれる世界的サーカス・エンターテインメント集団。人間の持てる能力の限界まで追求したパフォーマンスと深いストーリー性、生演奏、照明、舞台美術、衣装、振付などこだわり抜いた演出によって、世界中の観客の心を掴んできた。
そんなシルク・ドゥ・ソレイユが、およそ400日以上もの活動休止期間を経て復活。2018年に137万人を動員した日本公演「キュリオス」以来、5年ぶりに日本上陸する。
注目の上映作品は、「アレグリア-新たなる光-」に決定。「アレグリア」は、約19年ものあいだ世界255都市で上演されている、シルク・ドゥ・ソレイユにとって最も重要なショーの1つだ。2019年には初演からの25周年を記念して、衣装とセットのデザインを一新し、アクロバットもより力強く進化。大胆なクリエイティブの変更により「アレグリア-新たなる光-」として生まれ変わった。
タイトル名の「アレグリア」は、スペイン語で“喜び”の意。「アレグリア-新たなる光-」では、「力の探求」「変化への渇望」「闇に対する光の勝利」をテーマに、抒情的時代を背景に贅沢なアクロバットを散りばめた神秘的な世界を作り上げた。シルク・ドゥ・ソレイユの復活にふさわしい“希望に満ち溢れた歓喜の物語”が完成したのである。
新たに生まれ変わったアレグリアでは、舞台セット、衣装などすべて一新している。たとえばセットに注目。「過去」と「現在」の両方の権力構造を喚起し、手工業的な芸術と、金細工から着想を得て、現代風にアレンジしたセットが組まれている。
また、ステージの高さが異なる3層構造になっているのもポイント。一番高い層は、閉じられた君主制の世界と外界とを隔てる門、真ん中の層は宮廷を象徴、一番低い層はストリートを表している。
セットには、数々のシンボルを散りばめている。王権の表象である巨大な王冠の幕や、幕に描かれたフランス・ルネサンスを象徴するサラマンダー、時を経て輝きを失ってしまったねじれて形の歪んだ古い玉座など、目を凝らすとこだわり抜かれたセットのディテールが見えてくる。
ミスター・フルール
宮廷の愚か者。王が不在中、自分を正統な王位継承者と思い込み、不器用に王権を行使しようとする。しかし、その穢れに満ちた魅力と支配欲の間で揺れ動く。やがて支配力が及ばなくなると、真の力はな内面から生まれることに気付き始める。
クラウン
ミスター・クラウンの味方だったが、ミスター・フルールをからかうように楽しんでいるユーモアに溢れたコンビ。狂った環境の中でも、友情と想像力によってどんな状況をも乗り越える力を持つ。