エヴァーラスティングスプラウト(everlasting sprout)の2010-2011A/Wコレクション。
今回のテーマは宮沢賢治の「注文の多い料理店」。宮沢賢治の他に、イギリスの詩人でありデザイナーのウィリアム・モリスをインスピレーションとし、彼らへのオマージュとなるコレクションを制作した。発表は生演奏の中で行われ、その際使用された音楽の作曲から宮沢賢治をちりばめた。会場の雰囲気もファンタジーあふれる独特なもの。「モノづくりの心」を大切にするデザイナーの松村氏らしく、ステージに配置されているとても印象的な家や椅子は中古家具の廃材を解体してつくられた。
「宮沢賢治の作品は彼だけの世界に引き込んでくれるもの。日本語の言葉の面白さを改めて教えてくれる。」と語る村松氏。可愛くて愉快で悲しくて怖くてそして勇気すらくれるものだという。そんな宮沢賢治とウィリアム・モリスがイメージで一致した。
フラワーモチーフのハンド刺繍をふんだんに使用しニットとは違った色感、素材感で表現。ビーズを使用し、ファンタジーの中にも多少のダークな雰囲気も生まれ、ディテールまで拘って作りこまれている。