企画上映「東宝の90年 モダンと革新の映画史(1)」が、東京・国立映画アーカイブで2022年6月24日(金)から7月31日(日)まで開催される。
1932年、阪神急行電鉄の社長・小林一三が、前身となる株式会社東京宝塚劇場を創立してから2022年で90周年を迎える東宝。1937年に製作・配給・興行の一貫体制を確立して以来、ハリウッド式のプロデューサー・システムの導入や特撮などの技術革新によって日本映画界に新風を巻き起こし、今日に至るまで良質な娯楽映画を数多く送り出してきた。
企画上映「東宝の90年 モダンと革新の映画史(1)」は、そんな東宝映画の90年間の足跡を辿る上映イベント。ミュージカル・コメディから巨匠の文芸作品まで多彩な映画を生み出してきた東宝の、提携・配給作品を含めた全31プログラム・34作品を一挙紹介する。
中でも注目したいのは、映画史に名を刻む名作の4Kデジタルリマスター版上映。黒澤明による『七人の侍』をはじめ、山中貞雄の『人情紙風船』、成瀬巳喜男の『浮雲』、さらに日本の女性映画監督のパイオニアの一人として再評価されている田中絹代の監督第5作『女ばかりの夜』など、近年4Kデジタルリマスター化された名作映画を鑑賞できる。
また、各年代のハイライトといえる様々なジャンルのヒット作・話題作もピックアップ。青春コメディ『ジャンケン娘』や『エレキの若大将』、ミュージカル・コメディ『ニッポン無責任時代』『クレージー黄金作戦』、特撮映画『ゴジラ』『地球防衛軍』、戦争映画『ハワイマレー沖海戦』『激動の昭和史 沖縄決戦』『永遠の0』などを上映するほか、庵野秀明が総監督を務めた『シン・ゴジラ』、新海誠の『君の名は。』といった近年の話題作も取り上げる。
さらに、同期間中は、東宝京都撮影所で活躍し、2022年に没後50年を迎える映画監督・石田民三の小特集も実施。代表作『花ちりぬ』をはじめ、全6プログラム・7本を上映する。
なお、2022年10月4日(火)からは、戦前から2010年代までの東宝作品を幅広く取り上げる企画上映パート2を開催する予定だ。
【詳細】
企画上映「東宝の90年 モダンと革新の映画史(1)」
開催期間:2022年6月24日(金)~7月31日(日)
会期中の休館日:月曜日
場所:国立映画アーカイブ 長瀬ホール OZU 2階
住所:東京都中央区京橋3-7-6
<チケット情報>
発売日程:2022年6月14日(火)以降の毎週火曜日10:00に翌週火曜日~日曜日の上映分を発売
販売場所:国立映画アーカイブHP内公式チケットサイト(電子チケットをオンライン販売)
※セブン-イレブンでもチケットぴあを通じて販売
料金:一般:520円/高校・大学生・65歳以上:310円/小・中学生:100円/障害者(付添者は原則1名まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ・未就学児:無料
【問い合わせ先】
ハローダイヤル
TEL:050-5541-8600