企画展「細密の世界で魅了した 七宝の美」が、名古屋の横山美術館にて、2022年4月29日(金)から7月24日(日)まで開催される。
近代化を推進した明治期の日本では、殖産興業政策のもと、美術工芸品が数多く作られた。そのひとつである七宝焼も、かつて海外へと渡った作品が徐々に里帰りし、優れた技術とデザインが再発見されつつある。
日本では近年、東京の涛川惣助(なみかわ そうすけ)や京都の並河靖之(なみかわ やすゆき)のようにブランドとして銘を入れた作品は注目されるようになった。しかし、名古屋や現・あま市で作られた尾張七宝は、銘を入れなくとも作品の出来栄えから作り手がわかるとの考えから、職人たちのあいだに気銘の習慣が浸透しなかった。
企画展「細密の世界で魅了した 七宝の美」では、並河靖之《七宝窓絵花蝶図花瓶》や川本桝吉《磁胎七宝花鳥図花瓶》、大田吉三郎《七宝花鳥図花瓶》など、明治期のものを中心に、超絶技巧が光る七宝焼の数々を紹介する。
企画展「細密の世界で魅了した 七宝の美」
会期:2022年4月29日(金)~7月24日(日)
会場:横山美術館
住所:愛知県名古屋市東区葵1-1-21
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日・休日の場合は開館、翌平日休館)
入館料:一般 1,000円(800円)、高校生・大学生・シニア(65歳以上) 800円(600円)、中学生 600円(400円)、小学生以下 無料
※障がい者手帳の所持者は700円
※( )内は20名以上の団体料金
【問い合わせ先】
横山美術館
TEL:052-931-0006