展覧会「スイス プチ・パレ美術館展 印象派からエコール・ド・パリへ」が、東京・新宿のSOMPO美術館にて、2022年7月13日(水)から10月10日(月・祝)まで開催される。

プチ・パレ美術館の名品が一堂に

「スイス プチ・パレ美術館展 印象派からエコール・ド・パリへ」は、スイス・ジュネーヴのプチ・パレ美術館が収蔵する、19世紀後半から20世紀前半にかけてのフランス近代絵画を紹介する展覧会だ。

プチ・パレ美術館は、実業家オスカー・ゲーズのコレクションを公開することを目的に、1968年に設立された。当初、モンマルトルの風俗を描いたモーリス・ユトリロやテオフィル＝アレクサンドル・スタンランの作品を好んで蒐集したゲーズは、その後、新印象派やフィーヴィスムにも関心を広げるほか、当時存命中であった藤田嗣治やモイズ・キスリングらエコール・ド・パリの画家の作品もコレクションに加えた。また、自らの審美眼に自信を抱いていたゲーズは、認知度の低い画家や、歴史のなかで看過されてきた女性画家の作品も積極的に蒐集している。

本展では、新しい絵画の動向が次々に生まれた19世紀後半から20世紀初頭のフランス近代絵画の展開を、38名の画家による油彩画65点から紹介。印象派に始まり、新印象派、ナビ派、フォーヴィスム、そしてキュビスムに至る流れを概観するとともに、そうした動向から距離をとり、おのおのが個性豊かな表現を展開したエコール・ド・パリの作品も展示する。

会場には、オーギュスト・ルノワール、ギュスターヴ・カイユボット、モーリス・ドニ、ラウル・デュフィ、藤田嗣治、モイズ・キスリングなど、各美術動向を代表する画家による作品が一堂に集結。また、新しい絵画様式の先駆者や、何らかの美術動向の枠に収まらない個性的な画家など、あまり知られていない画家による作品も楽しむことができる。

プチ・パレ美術館は、創設者ゲーズの逝去後現在に至るまで休館しており、同館の収蔵品展が日本で開催されるのは約30年ぶりのこと。本展は、現地でも普段は見ることのできない、フランス近代絵画の名品の数々を楽しむことができる機会となる。

展覧会概要

展覧会「スイス プチ・パレ美術館展 印象派からエコール・ド・パリへ」
会期：2022年7月13日(水)～10月10日(月・祝)
会場：SOMPO美術館
住所：東京都新宿区西新宿1-26-1
開館時間：10:00～18:00(最終入館は17:30まで)
休館日：月曜日(7月18日(月・祝)、9月19日(月・祝)、10月10日(月・祝)は開館)
観覧料：一般 1,600円、大学生 1,100円、高校生以下 無料
※チケットは、公式電子チケット「アソビュー！」(日時指定券)、ローソンチケット、イープラス、チケットぴあほかにて購入可(詳細は美術館ホームページを確認)
※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の所持者は、本人とその介助者1名は無料、被爆者健康手帳の所持者は本人のみ無料

※画像写真の無断転載を禁ずる。

【問い合わせ先】
TEL：050-5541-8600 (ハローダイヤル)