クレージュ(courrèges)の2022-23年秋冬コレクションが発表された。
創業者アンドレ・クレージュが手掛けたアイテムに着想を得ながら、モダンなコレクションを披露してきたニコラス・デ・フェリーチェによるクレージュ。今季は、いつも以上に幾何学的なモチーフを取り入れているのが印象的だ。
繰り返し提案されたのは、ひし形のカットアウト。キャミソールドレスではサイドを、タートルネックのトップスではサイドに加え、アームや首元をひし形に切り抜いた。ワントーンのシンプルなウェアを、数カ所のカットアウトをもって主役級のアイテムへと導いている。
四角形の金属板を思わせる斬新なディテールも目を引く。クラシカルなダブルブレストコートは、巨大なスクエアモチーフを組み合わせることでフューチャリスティックなアクセントをプラス。ミニドレスの前後には、アシンメトリーにシルバーのパーツをあしらい、構築的なシルエットを完成させた。
また、ジャケットやドレスなどに採用された光沢感のある素材も、コレクションに漂う近未来的なムードを加速させる。透明感のあるビニールのような素材で仕立てられたミニスカートは、ボディコンシャスなトップスやスキーゴーグルのようなサングラスと一緒に提案され、より一層モダンな佇まいに。深くスリットが入ったドレスは、ホワイトのピュアな色味と生地そのものの艷やかな質感が相まって、みずみずしさを感じさせる。
シューズは、シャープなつま先がスタイリッシュなムードを演出するニーハイブーツが主流。豊富なカラーバリエーションも魅力で、ブラックやブラウンのシンプルな色味から、レッドやオレンジ、ホワイトの明るい色味まで個性豊かなカラーが揃う。