舞台『パンドラの鐘』が2022年6月6日(月)から28日(火)まで東京・Bunkamuraシアターコクーンで、7月2日(土)から5日(火)まで大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。主演は、成田凌と葵わかなが務める。
『パンドラの鐘』は、蜷川幸雄の指名で野田秀樹が手掛けた戯曲。古代から現代まで壮大なスケールで描かれた本作品は、1999年に蜷川が演出を手掛けたバージョンがBunkamuraシアターコクーンで、野田本人が演出を手掛けたバージョンが世田谷パブリックシアターで“同時期”に上演され、各方面から熱い視線が注がれた。また、蜷川版には、大竹しのぶ、勝村政信、生瀬勝久、松重豊が、野田版には、堤真一、天海祐希、古田新太、松尾スズキなどが出演し、豪華キャスト陣の対決も大きな話題を呼んだ。
そんな『パンドラの鐘』が、初演以来23年ぶりにBunkamuraシアターコクーンで上演されることに。演出は、蜷川作品より大きな影響を受け、アングラ、シェイクスピア、海外戯曲、歌舞伎まで様々なジャンルの作品を手掛けてきた気鋭の若手演出家・杉原邦生が担当する。
また、今回も豪華俳優陣が集結。葬式屋のミズヲ役には、今作が初の舞台出演にして初主演となる成田凌を抜擢。古代の女王・ヒメ女役は、多くの映像作品に出演しながら、舞台にも定期的に出演を続けている葵わかなが演じる。フレッシュながらたしかな存在感を放つ2人の共演は、NHK連続テレビ小説『わろてんか』以来となる。
さらに、オズの婚約者・タマキに前田敦子、古代の国の重臣・ハンニバル役に玉置玲央、カナクギ教授の助手・オズ役に大鶴佐助、オズと同じくカナクギ教授の助手・イマイチ役に柄本時生、考古学者のカナクギ教授とヒメ女の兄・狂王の2役に片岡亀蔵、ピンカートン未亡人役に南果歩、ヒメ女の乳母・ヒイバア役に白石加代子を起用。若手からベテランまで個性豊かな実力派俳優が勢揃いし、日本の歴史のタブーに真っ向から挑んだ衝撃作を届ける。
なお、開幕に先駆け、蜷川実花が撮り下ろした色彩豊かな公演ビジュアルを公開。「祝祭」「祈り」「鎮魂」「希望」といった作品のテーマに、蜷川がもつ独特で豊かな色彩感覚を織り込んだインパクトのあるルックスが魅力だ。
太平洋戦争開戦前夜の長崎。ピンカートン財団による古代遺跡の発掘作業が行われている。考古学者カナクギ教授の助手オズは、土深く埋もれていた数々の発掘物から、遠く忘れ去られていた古代王国の姿を、鮮やかによみがえらせていく。
王の葬儀が行われている古代王国。兄の狂王を幽閉し、妹ヒメ女が王位を継ごうとしているのだ。従者たちは、棺桶と一緒に葬式屋も埋葬してしまおうとするが、ヒメ女はその中の一人ミズヲに魅かれ、命を助ける。ヒメ女の王国は栄え、各国からの略奪品が運び込まれている。あるとき、ミズヲは異国の都市で掘り出した巨大な鐘を、ヒメ女のもとへ持ち帰るが……。
決して覗いてはならなかった「パンドラの鐘」に記された、王国滅亡の秘密とは?そして、古代の閃光の中に浮かび上がった<未来>の行方とは……?
COCOON PRODUCTION 2022 NINAGAWA MEMORIAL
『パンドラの鐘』
作:野田秀樹
演出:杉原邦生
出演:成田凌、葵わかな、前田敦子、玉置玲央、大鶴佐助、森田真和、亀島一徳、山口航太、武居卓、柄本時生、片岡亀蔵、南果歩、白石加代子、ほか
■東京公演
公演期間:2022年6月6日(月)~28日(火) 全25回公演
会場:Bunkamuraシアターコクーン
住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1
チケット発売日:2022年4月17日(日)10:00~
チケット料金:S席11,000円、A席9,000円、コクーンシート5,500円(全席指定)、U25(25歳以下当日引換券)3,500円※詳細はホームページを要確認。
※コクーンシートは、特に見づらい席となる。
※未就学児童は入場不可。
チケットに関する問い合わせ先:Bunkamuraチケットセンター TEL 03-3477-9999(10:00~17:00)
公演に関する問い合わせ先:Bunkamura TEL 03-3477-3244(10:00~18:00)
■大阪公演
公演期間:2022年7月2日(土)~5日(火) 全5回公演
会場:森ノ宮ピロティホール
住所:大阪府大阪市中央区森ノ宮中央1-17-5
チケット発売日:2022年5月22日(日)10:00~
チケット料金:11,500円(全席指定)
問い合わせ先:キョードーインフォメーション TEL 0570-200-888(11:00~16:00/日曜・祝日は休業)