「ポンペイ展」が、2022年4月21日(木)から7月3日(日)まで、京都市京セラ美術館にて開催される。先んじて東京でも開催された、巡回展だ。
「ポンペイ展」は、紀元後79年、古代ローマ帝国の栄光と繁栄のもとに栄えたイタリア南部の都市「ポンペイ」の遺跡から発掘された膨大な遺物より、ナポリ国立考古学博物館の所蔵する約120点の至宝を紹介する展覧会。本邦初公開となる史料も含め、当時の美術品や日用品の数々を通して、2000年前、古代ローマ時代の生活様式や高度な文明を紐解いていく。
ヴェスヴィオ火山の大噴火によって、大量の火山灰・火山れきに飲み込まれ消滅してしまった街「ポンペイ」の周辺から出土した、モザイク画やフレスコ画、彫像、調度品、宝飾品、仕事道具などが集結。火砕流と火砕サージに飲み込まれた瞬間を切り取ったかのような、当時の雰囲気を感じさせる出土品の数々に注目だ。
会場には、中央広場や円形闘技場、浴場、運動場など、街の基盤となった公共施設にまつわる作品や、当時の人々の精神的な支えであった古代ローマの神々への信仰や宗教について指し示す史料、裕福な市民たちの暮らしを象徴する豪華な家財道具などが登場。また、《炭化したパン》をはじめ、日常生活のうかがえる、台所用品や食材、医療用具、農具、工具なども展示される。
また、ポンペイ遺跡でも著名な「ファウヌスの家」「竪琴奏者の家」「悲劇詩人の家」といった3つの邸宅をフィーチャー。ヘレニズム美術屈指のモザイク装飾や、噴火直前に描かれたフレスコ画など、繁栄した時代を映し出す作品の数々を紹介する。会場内には、邸宅の一部が再現展示される。
【詳細】
ポンペイ展
会期:2022年4月21日(木)~7月3日(日)
会場:京都市京セラ美術館
休館日:毎週月曜日 ※祝日と5月2日(月)は開館。
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
会場:京都市京セラ美術館
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
観覧料:一般 2,000円(1,800円)、大・高校生 1,200円(1,000円)、小・中学生 800円(600円)
※( )内は前売券。
※前売券販売期間は2022年2月25日(金)~4月20日(水)。京都市京セラ美術館公式チケットサイト、各種プレイガイドなどで販売。
※事前予約制(日時指定券)を導入。会場でも当日券の購入は可能だが、混雑状況により入場待ちとなる場合や、当日券の販売が終了している場合あり。
※事前予約(日時指定券)を推奨。
※障害者手帳等を提示の場合は本人及び介護者1名無料(確認できるものを持参)。
※障害者とその介護者1名は事前予約(日時指定券)不要。
※チケット販売の詳細は展覧会公式サイトに記載。
※状況を踏まえ、展覧会の会期・開館時間などは変更となる場合あり。
※来館の際には、京都市京セラ美術館公式ウェブサイトで最新の情報を確認。
【問い合わせ先】
京都市京セラ美術館
TEL:075-771-4334