展覧会「日中国交正常化50周年記念 兵馬俑(へいばよう)と古代中国~秦漢文明の遺産~」が、京都市京セラ美術館にて、2022年3月25日(金)から5月22日(日)まで開催される。その後、静岡、名古屋、東京を巡回する。
「俑(よう)」とは、生きた人間の姿を木や土に写し取ったものをいう。古代中国では、死後の世界で被葬者を守るため、俑を添えて遺体を埋葬したのだった。なかでもよく知られるのが、中国陝西省で発見された秦始皇帝陵の兵馬俑であり、1人の皇帝を守るために、約8,000体もの等身大の兵馬俑が地下に並べられていた。
騎馬俑の造形は時代ごとに変化してきた。秦代以前の戦国時代には小さかったものの、秦代には等身大で個性的なものとなり、そして漢代には3分の1ほどの大きさに縮小されるとともに、個性のない顔となった。そこには、始皇帝と漢代の皇帝権力の違いを見てることができるだろう。
展覧会「兵馬俑(へいばよう)と古代中国~秦漢文明の遺産~」では、秦と漢の中心地域であった陝西省の出土品を中心に、日本初出となる貴重な文物を含む約200点を展示。今までに11体しか確認されていない希少な将軍俑から、日本初公開の1体が登場する他、武士俑や騎兵俑など計36体の兵馬俑が一堂に集結し、始皇帝の遺物をはじめ、戦国、漢時代を含めた過去最大級のスケールで兵馬俑を紹介する。
加えて、漢の武帝の墓から出土した秘宝・鎏金青銅馬が36年ぶりに日本で展示されるなど、日本での国宝に当たる「一級文物」の貴重文物も多数展示。また、レプリカの銅車馬や兵馬俑の隊列展示、ヒツジやブタなどの動物俑、青銅器、金印など多彩な遺物の展示を通して、紀元前770年の周王朝の遷都から、220年の漢王朝崩壊に至るまで、およそ1,000年に渡る古代中国文明を紹介する。
さらに、春秋戦国時代を描いた人気漫画『キングダム』を通して、時代背景を伝える特設展示コーナーも展開される。
展覧会「日中国交正常化50周年記念 兵馬俑(へいばよう)と古代中国~秦漢文明の遺産~」
会期:2022年3月25日(金)〜5月22日(日)
会場:京都市京セラ美術館
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
TEL:075-771-4334
開館時間:10:00~18:00(展示室への入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(ただし5月2日(月)は開館)
観覧料:一般2,000円(1,800円)、大高生 1,500円(1,300円)、小中生 900円(700円)
※( )内は、20名以上の団体・前売料金
※未就学児入場無料
※障がい者手帳などを提示すると、本人及び介護者1名まで無料(要証明)
※前売券は2022年3月24日(木)23:59まで販売
チケット販売場所:公式オンラインチケット、ローソンチケット(Lコード:56900)、チケットぴあ(Pコード:993-521)、イープラス、セブンチケット(セブンコード:093-697)、CNプレイガイド、京都市京セラ美術館オンラインチケット、京都市京セラ美術館ミュージアムショップ「ART RECTANGLE KYOTO」10:30~18:30(休みは美術館に準ずる) / 産経ID(ファミリーマート引取) / 京都新聞文化センター / チケットポートなんば店 ほか
■巡回情報
・静岡展
会期:2022年6月18日(土)〜8月28日(日)
会場:静岡県立美術館
住所:静岡県静岡市駿河区谷田53-2
・名古屋展
会期:2022年9月10日(土)〜11月6日(日)
会場:名古屋市博物館
住所:愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1
・東京展
会期:2022年11月22日(火)〜2023年2月5日(日)
会場:上野の森美術館
住所:東京都台東区上野公園1-2