展覧会「未来へつなぐ陶芸 伝統工芸のチカラ展」が、東京のパナソニック汐留美術館にて、2022年1月15日(土)から3月21日(月・祝)まで開催される。
日本の工芸技術「陶芸」は、時代とともに技法や表現が多様化し、現代に至るまで多岐にわたる展開を遂げてきた。とりわけ昭和戦後期以降には陶芸家の創作活動が活発化し、意欲的な作品が次々と発表されている。
陶芸をはじめ、さまざまな工芸技術の保存と活用を目的として文化財保護法が施行されたのは、1950年のこと。その5年後には、重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝を中心に、各分野の伝統工芸作家や技術者からなる「日本工芸会」が発足。そして1973年には、同会の陶芸作家による陶芸部会展が開催され、現在に至るまで続いている。
日本工芸会陶芸部会50周年を記念して開催される「未来へつなぐ陶芸 伝統工芸のチカラ展」は、同会で活躍した作家の秀作とともに、その活動の歴史を紹介。人間国宝をはじめ、近現代作家137名・139点の作品を一堂に展覧予定だ。
本展では、日本工芸会初期に活躍した作家の作品や、伝統陶芸の多彩な技と表現の広がりを示す作品を紹介。初の人間国宝となった荒川豊蔵、石黒宗麿、富本憲吉、濱田庄司をはじめ歴代の人間国宝作品に加えて、窯業地ならではの素材と伝統を継承した三代德田八十吉といった作家の作品、そして樂直入らによる茶の湯のうつわも展示する。
また、伝統的な技術・技法を駆使する現代作家にもフォーカス。前田昭博や十四代今泉今右衛門らの作品を紹介するほか、新たな素材と独自の技法を展開する隠﨑隆一といった作家の作品、和田的ら新進気鋭の若手作家の作品も目にすることができる。
展覧会「未来へつなぐ陶芸 伝統工芸のチカラ展」
会期:2022年1月15日(土)~3月21日(月・祝)
会場:パナソニック汐留美術館
住所:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル 4F
開館時間:10:00〜18:00(2月4日(金)、3月4日(金)は20:00まで)
※入館は閉館30分前まで
休館日:水曜日(2月23日(水・祝)は開館)
入館料:一般 1,000円、65歳以上 900円、大学生 700円、中学生・高校生 500円、小学生以下 無料
※障がい者手帳の提示者、および付添者1名までは無料
※日時指定予約が可能(詳細は美術館ホームページを確認を参照)
※最新情報については美術館ホームページを確認のこと
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