レインメーカー(RAINMAKER)の2022年春夏コレクションが、2021年8月30日(月)に発表された。
テーラードジャケットやシャツなどクラシックなスタイルに、和のテイストを融合させたアイテムを展開しているレインメーカー。今季は、着物のような前合わせを取り入れたノーカラーコートやシャツ、帯のようなウエストマークを施したスタイリングなどが披露された。
クラシックなムードが包み込む中で、春夏らしい軽やかなアクセントを加えるのは、イラストレーターでアーティストのhuhuによるオリジナルのテキスタイルだ。メインモチーフには、エレガントな曲線を描く花「カラー(オランダカイウ)」を採用しつつ、植物の持つ有機的な曲線や色彩を再構築することで、奥行きのあるユニークなテキスタイルを完成させた。
ステンカラーコートやワンピース、シャツ、パンツなどのウェアはもちろん、バッグやアクセサリーといった小物にもオリジナルテキスタイルがデザインされている。小物には、創業1915年の老舗呉服製造メーカー「片山文三郎商店」による、凸凹とした独特な質感が特徴の「貝絞り」を施すことでより一層アクティブなムードを纏わせた。
素材は、歩くたびに裾がひらひらと波打つ薄手の生地が主流だが、日本の伝統芸能として受け継がれている「裂き編み」を取り入れたVネックニットやニットベストも展開された。裂いた布を糸状にして編み上げたニットは、場所によって糸の太さや色味が異なるため、クラフト感溢れる温かみのある表情に仕上がっている。
また、ロンドンの老舗アンブレラ・ブランド「フォックス・アンブレラ(FOX UMBRELLAS)」と協業した2種類の傘もラインナップ。「土砂降り」を意味する英語慣用句“ Raining cats and dogs. ”から着想を得て、ヘッドに“猫”のモチーフをあしらった折りたたみ傘と、“犬”のモチーフをあしらった長傘を展開する。