企画展「木島櫻谷 ~究めて魅せた『おうこくさん』」が、2021年10月23日(土)から2022年1月10日(月祝)まで京都の福田美術館、嵯峨嵐山文華館にて2館共同開催される。
「木島櫻谷 ~究めて魅せた『おうこくさん』」は、近代の京都画壇を代表する日本画家・木島櫻谷の作品を紹介する展覧会。各地で発見された新出作品52点や、文展・帝展出品作品を含む合計100点以上もの作品が集結し、櫻谷芸術の全貌を一度に見られるかつてない規模の展覧会となる。
木島櫻谷は、明治10年(1877)に京都三条室町の商家に生まれ、当時の京都きっての人気作家であった今尾景年に16歳の時から師事。精緻な花鳥画を描く今尾景年の作風を受け継ぎつつ、櫻谷はその枠内に留まることなく自らの芸術の枠を広げ、動物画や人物画、歴史画をも究めていった。近年では、動物画を中心に人気が高まってきている。
明治40年(1907)に始まった「文展(文部省美術展覧会)」では6年連続で上位入賞を果たし、「文展」が「帝展」として改組された後も、審査員を務めるなど活動を続けた。
福田美術館では、櫻谷を一躍有名にした動物画をはじめ、人物、山水など多岐にわたる作品を紹介。鹿を描いた《細雨・落葉》は約110年ぶりの公開となる。その他、文展の出品作《駅路之春》や《和楽》など前・後期合わせて57点を展示し、櫻谷の画家としての軌跡を辿っていく。
一方、嵯峨嵐山文華館では櫻谷の人となりが偲ばれる作品や遺品を展示。《鴉群飛図》や《蓬莱山》といった作品のみならず、37歳の頃に衣笠へと移住し、晩年は趣味の漢詩に心を寄せつつ制作に励んだという「おうこくさん」の帽子やトランク、時刻表なども紹介する。合わせて、櫻谷に続いて衣笠を拠点に活躍した菊池芳文、菊池契月、堂本印象、福田平八郎といった画家たちの作品も登場する。
【詳細】
木島櫻谷 ~究めて魅せた「おうこくさん」
開催期間:2021年10月23日(土)~2022年1月10日(月祝)
前期 10月23日(土)~11月29日(月)/後期 12月1日(水)~2022年1月10日(月祝)
場所:
・福田美術館(京都府京都市右京区嵯峨天龍寺佄ノ馬場町3-16)
・嵯峨嵐山文華館(京都府京都市右京区嵯峨天龍寺佄ノ馬場町11)
開館時間:10:00~17:00(最終入館16:30)
休館日:毎週火曜日・11月23日は開館、11月24日は休館・年末年始(12月30日~1月1日)
■展覧会チケット
<二館共通券>
一般・大学生 2,000円/高校生 1,000円/小中学生 550円
障がい者と介添人1名まで 各1,000円
<福田美術館>
一般・大学生 1,300円(1,200円)/高校生 700円(600円)/小中学 400円(300円)
障がい者と介添人1名まで 各700円(600円)
<嵯峨嵐山文華館>
一般・大学生 900円(800円)/高校生 500円(400円)/小中学生 300円(250円)
障がい者と介添人1名まで 各500円(400円) ※( )内は20名以上の団体
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