シャネル(CHANEL)から、香水「シャネル N°5」に捧げる初のハイジュエリー コレクション「コレクション N°5(Collection N°5)」が誕生。
“シャネルの顔”とも呼ぶべき名香「シャネル N°5」の100周年を祝し、その魅力をハイジュエリーで表現したコレクションがメゾン初登場。ボトルストッパー、ボトルデザイン、香水の原料である花、残り香、そして「5」というアイコニックな数字までもインスピレーションとして取り入れ、1年間を通して、全123ピースものジュエリーを展開する。
「シャネル N°5」は、“女性そのものを感じさせる、女性のための香水を”とガブリエル シャネルが願い世に送り出したメゾン最初のフレグランス。現実の花の香りを再現することがフレグランスの主流だった時代に、ローズやジャスミン、イランイランなどの天然香料に、合成香料のアルデヒドを大胆に組み合わせ、80種類以上のエッセンスを配合。“○○の花だ”と断定できない抽象的な香りに仕上げた「シャネル N°5」は、その革新的な調香で、当時の女性たちを虜にした。
この革新的な姿勢は、シャネルのハイジュエリーコレクションにも通じる。洋服の作り手“クチュリエール”と名の知れていたガブリエル シャネルが、1932年突如としてハイジュエリーの世界に飛び込み、プラチナとダイヤモンドによるコレクション「ダイヤモンド ジュエリー」を発表。星やリボンなど、5つのモチーフをデザインテーマに、当時としては斬新な“マネキン”に着せるという方法で展示した。
そのデザインの新しさや、形を変えて違うアイテムとしても着用できるユニークさはもちろん、スタイルを重視したアーティスティックなディスプレイ方法などが、当時のジュエリー業界に衝撃を与えた。
新作の「コレクション N°5」では、フレグランス「N°5」のアイコンを、ジュエリーのデザインに落とし込み、「ボトルストッパー」「ボトル」「ナンバー」「花」「残り香(シヤージュ)」という5つのテーマを1つのコレクションとして融合させた。ここからは各テーマのジュエリーをデザインの特徴とともに紹介。
■「ボトルストッパー」
パリ・ヴァンドーム広場に着想を得たとされる、「N°5」の“八角形”のボトルストッパー。この“八角形”のシルエットは、ネックレスやブレスレット、リングなどに大胆に落とし込まれた。中でも、ダイヤモンド ストッパーのゴールドリングは、“八角形”のフォルムにカッティングされた5.21カラットのダイヤモンドが印象的。
■「ボトル」
そのシルエットだけでも、フレグランス「N°5」と認識できる幾何学的なボトルデザイン。「コレクション N°5」では、その美しいシルエットを活かしたブローチ、ネックレス、イヤリングなどが展開される。
「N°5 アブストラクション」のネックレスは、 ボトルから透かせて顔を出す「シャネル N°5」のゴールドの色彩をカナリア色のイエローダイヤモンドでロマンティックに表現。優美なラインの左右に飾られたボトルモチーフにはペアシェイプダイヤモンドを合わせて、香水の一滴までも詩的に描き出している。
■「ナンバー」
「N°5」の名前そのものをデザインとして取り込んだ、このテーマには、ガブリエル シャネル初のハイジュエリー コレクションにも登場した“リボン”モチーフのネックレスやブレスレットがラインナップ。「5」のモチーフにリボンのシルエットを融合させることで、よりモダンに魅せている。このほか、大胆に数字をあしらい、零れ落ちるダイヤモンドが香水の滴を想起させるシリーズも登場。
■「花」
「シャネル N°5」の中核ともいえる花の香りを表現した「花」をテーマとしたシリーズは、実際に香水で使用されているイランイランやジャスミン、バラを華やかなジュエリーへと昇華。
また、ガブリエル シャネル初のジュエリー コレクションでも使用された“星”モチーフをジャスミンの花に見立てた、ネックレス、ブレスレット、ブローチ、そしてイヤリングなども提案。