バーバリー プローサム(Burberry Prorsum)2014春夏メンズコレクション。今季は、過去10年間ショーを開催してきたミラノから場を移し、初のロンドンでの発表に踏み切った。会場では、イントロダクションとしてバーバリーの音楽プロジェクト「BURBERRY ACOUSTIC」の参加アーティストによるライブも行われた。
今回ヒントを得たのは、英人気作家のアラン・ベネットと画家のデイヴィッド・ホックニーの2人。「WRITERS AND PAINTERS」と銘打たれたコレクションは、独自のスピリットを持った魅力溢れる英国的美意識を表現している。
2013-14秋冬コレクションと打って変わって、ファーストルックからポップな色使い。明確な赤、青、緑の三原色をはじめ、パステルカラーの黄色やピンクなど、色鮮やかなアイテムが多く登場した。また、ポルカドットやフラワープリントといったモチーフも印象的。それを引き立てるのが、カシミアやシルクなどの高級素材だ。ポップな色使いと高級な素材が絶妙に調和し、バーバリー プローサムの持つ上品さにより磨きがかかった。
テーラリングを軸に、インドアからアウトドアまで英国紳士の春夏スタイルをリラックスしたトーンで表現している今季は、カシミアニットのオーバーサイズコートやジャケット、軽やかなシャツジャケット、撥水加工を施したアウターなどが主軸。その中で注目したいのは、コーディネートの中でさりげなく光る小物。カラフルなサングラスや巾着袋のような可愛らしいバッグ、ネクタイからは、大人の粋な遊び心が感じられる。
ショーの最後には、デザイナーのクリストファー・べイリーが跳ねるような歩調で登場。初となるロンドンでのショーは、観客たちの盛大な拍手で締めくくられた。