ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)は、2021年春夏ウィメンズ&メンズコレクション「SALON 01 LONDON」を発表した。
“服を着ることの重要性”をテーマに掲げた今季。日常生活におけるエッセンシャルなワードローブを揃えた2021年リゾートコレクション「WARDROBE 01」を引き継ぐ形で、“マイホーム”をイメージしたコレクションを展開する。“マイホーム”がいかにして、心地良さや安心感を呼び起こすのか?という実践を、デザインに反映させた。
散見されたのは、ノスタルジーを喚起させるニットとハンドメイドのアイテム。ブルーやグリーン、レッドなど、鮮やかなカラーリングのミニドレスは、ニットの編地が織り成す独特の厚みと立体感が、親しみやすさやクラフトの温もりを感じさせる。また、レトロなグリーンのコートや、コンパクトなミニ丈のセットアップ、襟の開いたシャツにもニット地を採用。60年代風のシルエットに柔らかなニットを採用することで、ポップさや親しみやすさを際立たせている。
エキゾチックな模様を織り成すワンピースやブラウス、スカートの裾には、フリンジとウッドビーズをセット。細やかな模様と、ウッドビーズのインパクトがコントラストを描き、アイキャッチな佇まいを見せる。また、フラワーモチーフの総レースで仕立てた繊細なドレスや、レザーを編み込んだメンズタンクトップ、パンツなど、細やかな手仕事を思わせるルックが展開された。
ファブリックの質感も特徴的だ。メンズのベージュのセットアップやジャカードのスーツなどには、家具のような質感の生地を採用。日常の風景に馴染む色味や感触が、コンフォートなスタイルを形作る。また、ジャカードのセットアップは、ライトブルー×レッド、レッド×ブルーグリーン、ブラウン×ホワイトなど、まだらに色が入り込んだような柄がユニーク。糸が隆起するように織り込まれた、独特な手触りと色合わせが目を引く。
ミニドレスやタンクトップなど、コンパクトでミニマルなアイテムが登場する一方で、たっぷりと生地を使い、ゆったりと仕上げたリラクシングなピースも多数登場した。クリーンなシャツドレスや、ノースリーブのフロントジップドレスはウエストをシェイプすることで裾の広がりをよりエレガントに見せる。オールインワンやタックワイドパンツは裾に分量感を持たせ、流れるようなシルエットに仕上げている。
バッグは、2021年リゾートコレクションに続いて、トライアングルフォルムのハンドルが特徴の「ザ・トライアングル」が登場。柔らかなインテリアから着想を得て、ブークレやクロシェ、ニット地を採用し、ウェアと連動したデザインに仕上げている。その他、ラバー仕上げのトートバッグや、ウエストバッグなどが登場した。