衣装デザイナー・石岡瑛子の企画上映が、東京・渋谷のBunkamura ル・シネマで開催決定。2020年11月27日(金)より、『ドラキュラ』と『白雪姫と鏡の女王』の2本が上映される。
初の大回顧展「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」が現在東京都現代美術館で開催され、その才能に改めて大きな注目が集まっている石岡瑛子。“総合芸術”とされる映画において、特に視覚的な世界観を構築する上で欠かせない要素の一つである衣装デザインの分野で、多大な功績を残した世界的衣装デザイナーだ。今回はその仕事を映画で振り返るべく、『ドラキュラ』と『白雪姫と鏡の女王』2本の上映が急遽決定した。
彼女の代表作として挙げられることの多い『ドラキュラ』(1992)は、巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督がドラキュラ伝説を描いた壮大なゴシック・ロマン。『地獄の黙示録』(1979年)の日本版ポスターを気に入ったコッポラ監督が、当時のハリウッドの部外者ともいえる石岡を大抜擢。「衣装がセットで、セットがライティング」というコッポラの大胆なコンセプトを見事に表現した石岡は、本作で見事アカデミー賞衣装デザイン賞に輝いている。
一方、グリム童話の『白雪姫』を題材とした『白雪姫と鏡の女王』(2012)は、ターセム・シン監督との4作目のコラボレーションであり、石岡の遺作となった作品。白雪姫を演じたリリー・コリンズが一番気に入っているという大きなオレンジ色のリボンが付いた⻘いドレスと、継母役のジュリア・ロバーツが着用した花びらを重ねたような白いウェディングドレスは、石岡瑛子展の最終室を飾っている。
石岡瑛子の映画衣装特集『ドラキュラ』『白雪姫と鏡の女王』
上映期間:2020年11月27日(金)〜12月10日(木)
※『白雪姫と鏡の女王』は12月3日(木)までの上映。
会場:Bunkamura ル・シネマ(東京都渋谷区道玄坂 2-24-1 Bunkamura 6F
TEL:03-3477-9264
料金:1,300円(税込)均一 ※特別興行のため、その他各種割引は適用外。
<上映作品>
■『ドラキュラ』
上映日時:
・2020年11月27(金)〜12月3日(木) 連日...13:35〜(終)16:00
・2020年12月4日(金)〜12月10日(木)]連日...19:10~(終)21:30
1992年/127分/ブルーレイ上映/アメリカ
監督:フランシス・フォード・コッポラ
衣装:石岡瑛子
出演:ゲイリー・オールドマン、ウィノナ・ライダー、アンソニー・ホプキンス、キアヌ・リーブス
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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■『白雪姫と鏡の女王』
上映日時:11月27日(金)〜12月3日(木)]連日...16:00〜(終)18:00
※12月4日(金)以降の上映有無は未定。
監督:ターセム・シン
衣装:石岡瑛子
出演:ジュリア・ロバーツ、リリー・コリンズ『Mank/マンク』、アーミー・ハマー『君の名前で僕を呼んで』
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