毎年恒例となっている展覧会「正倉院展」が、2021年も奈良国立博物館にて開催。「第73回 正倉院展」では、正倉院宝物の中から楽器や調度品、染織品、仏具など、宝物55件が登場する。中でも注目は、天平文化の華やぎを伝える絃楽器「螺鈿紫檀阮咸(らでんしたんのげんかん)」と、極彩色の文様に彩られた蓮華形の香炉台「漆金薄絵盤(うるしきんぱくえのばん)」。細やかに施された装飾や、高貴な素材使いは、思わず目を引く美しさだ。
会期:2021年10月30日(土)〜11月15日(月)
会場:奈良国立博物館 東新館・西新館(奈良県奈良市登大路町50番地)
奈良の大和文華館にて開催される特別企画展「雪村とその時代」では、16世紀の画僧・雪村に焦点を当てる。重要文化財《呂洞賓図》をはじめとする大和文華館所蔵の雪村作品7件に、京都国立博物館が所蔵する《宮女図屏風》など特別出陳作品3件を加えて紹介する他、同時代に都で活躍した狩野派などの作品も展示し、雪村の独創性に迫る。
会期:2021年11月19日(金)〜12月26日(日) 一部展示替えあり
会場:大和文華館(奈良県奈良市学園南1-11-6)
滋賀のMIHO MUSEUMで開催される秋季特別展「ミネアポリス美術館 日本絵画の名品」は、米・ミネアポリス美術館が誇る日本美術コレクションの作品から、中世から近代に至る日本絵画の変遷をたどる展覧会。水墨画・琳派・ 浮世絵・文奇想派など、日本絵画の主要ジャンルを網羅するラインナップを展開する。
会期:2021年9月18日(土)〜12月12日(日)〈予定〉
会場:MIHO MUSEUM (滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300)
滋賀県立美術館のリニューアル記念展「ボイスオーバー 回って遊ぶ声」は、滋賀県立美術館の所蔵作品を中心に選りすぐりの作品を展示。日本画、郷土美術、現代美術、そしてアール・ブリュットという4つの分野の代表作を一挙に公開する。会期中は館内全ての展示室を会場とし、建築の特徴を活かした“回遊式”の展示を行う。
会期:2021年9月18日(土)〜11月14日(日)
会場:滋賀県立美術館 展示室1〜3、ギャラリー(滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1)