エトロ(ETRO)は、2021年春夏ウィメンズコレクションを、ミラノ・ファッションウィークにて発表した。
今季は、果てしなく続くイタリアの夏を探検。クリエイティブ・ディレクターのヴェロニカ・エトロは、魅惑的なムードに満ちた夏の美しい光景や生き生きとしたライフスタイルにアイディアを得て、フレッシュで明るい、タイムレスな魅力を携えた海辺のスタイルを表現した。
ロープモチーフやマリンチェーン、アンカー、貝殻、セイルボートといったマリンテイストのモチーフを描いた、“航海”を思わせるルックが登場。1992年のアーカイブプリントを採用したブラトップとショートパンツをはじめ、フラッグやロープモチーフを描いたシャツドレスやスカート、ブラウス、タイトなフィットのカプリパンツなどが展開された。
また、ホワイトやネイビーのジャケットやショートパンツにはゴールドのボタンを並べ、ユニフォームライクなデザインに仕上げている。
クロップド丈のニットベストやシンプルな白Tシャツ、ボーダーニットにはペガサス-トリトンといった2つの象徴的なアイコンをハイブリッドした新たなシンボルマークをオン。バケットハットに白のスーベニアTシャツ、ショートパンツのコーディネートは90年代の雰囲気を漂わせ、クロップド丈のニットベストにはブラウスを重ねることでトラッドな要素を取り入れている。
ライムイエローやターコイズ、オレンジなど、トロピカルな雰囲気を演出する色彩も目を引く。軽やかなシフォンのロングドレスやケープ、上品な光沢感のサテン地で仕立てたカフタン、シャツドレスには、ターコイズカラーでスカーフ柄をあしらい、清涼感のある佇まいに。コンフォートなシフォンドレスにはバケットバッグを組み合わせることで、90年代のエッセンスを添えた。
光を受けてより明るさを増す、柔らかなライムイエローは、空気を含む軽やかな生地のビスチェドレスや、プリントを配したコンパクトなニットのセットアップなどに採用し、軽快さを演出。総柄のビキニには、連動したテキスタイルのフロントオープンスカート、足首に紐を巻き付けたフラットサンダルを組み合わせ、リラクシングなリゾートスタイルを展開した。
また、ゴールドのような輝きを放つイエローのペイズリー柄ドレスや、裏地にイエローを採用した総柄シルクのガウンも登場。鮮烈な色の強さと、精巧に描かれた柄の華やかさによって、エネルギッシュな存在感を放つ。