2013年3月18日(月)、ドレスドアンドレスド(DRESSEDUNDRESSED)の2013‐14年秋冬コレクションが発表された。1983年に公開されたデヴィッド・ボウイとカトリーヌ・ドヌーヴが主演の映画『ハンガー』が今季のテーマ。「私たちは、男女二人でやっていて、二面性の結合をブランドコンセプトとしています。『ハンガー』の主人公の、人間と永久的に死なない吸血鬼の間で葛藤する部分に共感を受けました」とデザイナーの北澤は語る。
ジャケットとパンツのセットアップや、シャツなどを使った端正なルックがラインアップ。その中にワイドサイズの多重のベルトや、シャツの襟部分につけられた取り外しのきくフードがポイントとして投入された。そして、足首まで届きそうなロングコートが吸血鬼の持つ、ミステリアスで怪しげなムードを漂わせる。今まで、オール・ブラックのイメージを強く持っていたブランドだが、映画に合わせて差し色の赤を使用したのも今回のコレクションの特徴。
映画の主演であるデヴィッド・ボウイは、カールを施したクラシカルなヘアスタイルや、ウェアのウエスト位置で意識されている。また、動物的な感覚をイメージしたという、赤のサングラスはドイツのアイウェアブランド、マイキータ(MYKITA)の別注モデルだ。
「服だけでなく演出の部分を意識して東京コレクションでは発表しました」というデザイナーの言葉通り、フィナーレでは暗闇の中を怪しげに光る真っ赤ライトがモデル達を照らし、ショーの終わりには、オリジナルの映像作品も流され、コレクションの世界観を盛り上げた。