ミラノファッションウィークにて発表されたジャン フランコ フェレ(Gianfranco FERRE)の2013-14年秋冬コレクション。
今季は建築家ルカ・ベルトラミによって建設され、デザイナーのアッキーレ・カスティリオーニによって1950年代に改装された美術館「パラッツォ・デッラ・パーマネンテ」にインスパイアされている。この建物は、コレクション発表の会場としても用いられた。こうした建築的なテイストは、アシンメトリーな襟元やアウターのボリュームなど随所に散りばめられている。
またフェミニティとマスキュリニティとフェミニティの美しいハーモニーも見どころのひとつ。特徴的なスタイリングは、男性物のように長く余ったベルトの端を無造作に内側に巻き込んで、シルクシャツやドレスの優美なドレープとのコントラストを印象づけた。
色彩はモノトーンやヌードカラー、ブルーといった落ち着いたトーンで。コーディネートのアクセントになっているのは、トライバルなムードのアクセサリー。幾重にも重ねられた厚みのあるブレスレットや、レザーが胸元を広く覆うネックレスなどが登場した。大胆なカッティングやスリットで覗かせた肩や足元のヌーディな肌と調和し、強さも持ち合わせた現代的なグラムールスタイルへと昇華させている。