ミラノファッションウィークで発表されたフェンディ(FENDI)の2013-14年秋冬メンズコレクションは、「防寒」がキーワード。極限条件の中で自然の猛威に立ち向かうアドベンチャースタイルが提案された。
一面の氷河に囲まれた海辺に吹きすさぶ、厳しい北風から男性たちを守ってくれるのは、ウールやオイルドレザー、霜で覆われたような厚みのあるニットなど重厚感のあるファブリック。土や石、氷、岩などアースカラーで彩り、自然が持つ威厳と優美な魂を服に宿らせた。
全体的に取り入れられたオーバーシルエットが、トレンド感を演出。ボリューミーなアウターとは対照的に、ボトムスやスーツは体のラインにぴったりと寄り添うようにスリムに仕立て、全体のバランスを絶妙に整えている。
また今回は、チェックと無地の生地をニードルパンチでつないだシャツとタイなど、異素材ミックスも注目点。フェンディの得意とする上品なファー使いは、アウターやブーツに部分的にあしらうことでリュクスな雰囲気をプラスした。
アクセサリーももちろん極寒仕様で。サッチェル風リュック、ハンドウォーマーとしても使え、取り外しがきく小さなヒップ・ポーチなど、バリエーション豊富な小物が「寒さを楽しむ」勇気をくれそうだ。