映画『子供はわかってあげない』が、2021年8月20日(金)に全国公開される。なおテアトル新宿では、8月13日(金)より先行公開を実施。
原作は、田島列島の長編デビュー作であり、新感覚のボーイミーツガールストーリーとして話題を集めたコミック「子供はわかってあげない」。初めての恋、様々な出会いを通して成長していく美波のひと夏の甘酸っぱい冒険を描いた青春ストーリーは、当時「マンガ大賞2015」で2位にランクインした。
物語の舞台は高校。もうすぐ夏休みのある日、高校2年生の美波が水泳部の練習中に、ちょっと変わった書道部のもじくんと学校の屋上で運命的に出会うことで物語は始まる。
2人は美波のもとに突然届いた“謎のお札”をきっかけに、幼い頃に行方が分からなくなった美波の“実の父”を探すことに。探偵をしているというもじくんの兄・明大の協力のもと、“実の父”藁谷友充を意外とあっさり探しあてる。そして美波は今の家族には内緒で、友充に会いに行くのだが、再会した父はなんと元教祖だった...!
主人公の美波を演じるのは、「義母と娘のブルース」で注目を集めた上白石萌歌。adieu名義で音楽活動もしている彼女が、10代最後の夏を捧げた等身大の姿で演じる。
またそんな美波と出会うことになる高校2年生の書道部員・門司昭平(もじ しょうへい)役を務めるのは、『町田くんの世界』で主演に抜擢された細田佳央太。ちょっぴり変わっているけど、書道の腕は抜群。そんなミステリアスな少年の魅力を、繊細に演じる。
藁谷友充(豊川悦司)
藁谷(わらがい)は美波の実父。幼い時に離婚し、行方がわからなくなっていた。
門司明大(千葉雄大)
明大(もじあきひろ)は門司の兄。いまは女性になっている。
朔田由起(斉藤由貴)
美波の母親・朔田由起(さくた ゆき)。
朔田清(古舘寛治)
美波の育ての父・朔田清(さくた きよし)。
また、美波ともじくんの出会いのきっかけとなる劇中アニメ「魔法左官少女バッファローKOTEKO」の主人公・KOTEKOに人気声優の富田美憂。颱風グラフィックスが制作を手掛けたこのアニメは、その他にも浪川大輔、櫻井孝宏、鈴木達央、速水奨といった豪華声優陣が参加する本格的な仕上がりとなっている。
なお、監督は『南極料理人』『横道世之介』などで知られる沖田修一。ユーモアあふれる、あたたかい人間ドラマを描いてきた沖田監督が、初めての漫画原作の映画化に、新たな一面が加わる。沖田修一は10代の揺れる心をどう描くのか、作品の仕上がりに期待が募る。