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ドキュメンタリー映画『彼らは生きていた』ピーター・ジャクソン監督が復元する“第1次世界大戦”の真実

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戦争ドキュメンタリー映画『彼らは生きていた』が、2020年1月25日(土)に公開。監督は、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズを手掛けた名匠ピーター・ジャクソン。

第一次世界大戦の記録映像を復元

『彼らは生きていた』場面カット|写真2

映画『彼らは生きていた』は、イギリスの歴史博物館・帝国戦争博物館に保存されていた第1次世界大戦に関する記録映像を再構築することで誕生したドキュメンタリー作品。ピーター・ジャクソン監督は、モノクロ、無音、経年劣化が著しい100年前の記録映像に、修復・着色・3Dといった3段階の作業を400人以上のアーティストを動員して実施。およそ2200時間以上にも及ぶ当時の不鮮明な映像に、最新技術を取り入れた復元作業を試みた。

“命”を吹き込む細やかな作業

『彼らは生きていた』場面カット|写真4

その復元過程の中には、気が遠くなるような細やかな作業も。バラバラのスピードで撮影されていた当時の映像を、現代のフレームに適合させるため、足りないフレームを作成したり、BBCが所有していた600時間以上ある退役軍人たちのインタビュー音声をはじめ、読唇術のプロが解析した兵士の言葉や効果音を当時の無音映像に加えるなど、完成度の高い1つの映像作品に仕上げている。

徹底された色使い

『彼らは生きていた』場面カット|写真7

修正前後の違いがはっきりと伺える場面写真も到着。元の記録映像を忠実に復元するために、歴史の専門家を招いたピーター・ジャクソン監督は、兵隊一人ひとりの階級、制服やボタンの色、一瞬しか映らない小物など、細部に至るまで徹底されたカラーで再現。蘇ったカラー写真からは、100年前とは思えないほど、鮮明でいきいきとした人々の姿をとらることができる。

当時の青年たちの目に映る戦場

『彼らは生きていた』場面カット|写真5

映画から読み取れるのは、戦車の突撃、爆撃の迫力、塹壕から飛び出す歩兵たちなど、過酷な戦場風景ばかりでなく、リラックスした表情で食事や休息を取る日常の様子も。遠い過去の話としてしかとらえていなかった第一次世界大戦の戦場が、普通の青年たちの目を通してリアルに映し出される、貴重な映像体験となっている。

2019年米ドキュメンタリー部門でNO.1

『彼らは生きていた』場面カット|写真11

なお完成作を鑑賞したピーター・ジャクソン監督は、「フィルム上の人々の人間性に心が打たれた。復元は、実際にそこにいた人たちの人間性を引き出すんだ。この映画がこの人々を再び僕たちの生活の中に連れ戻すと実感したんだ」とコメント。本作は、2019年度のアメリカ・ドキ ュメンタリー部門でNo.1ヒットを記録したほか、有名映画批評サイト「ロッテントマト」では驚異の100%フレッシュを獲得している。

詳細

映画『彼らは生きていた』
公開日:2020年1月25日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
製作・監督:ピーター・ジャクソン
原題:THEY SHALL NOT GROW OLD
配給:アンプラグド

2018年/イギリス=ニュージーランド/99分/パートカラー/シネスコ/5.1ch/R15+
原題:They shall not grow old

©2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

Photos(12枚)

『彼らは生きていた』場面カット|写真1 『彼らは生きていた』場面カット|写真2 『彼らは生きていた』場面カット|写真3 『彼らは生きていた』場面カット|写真4 『彼らは生きていた』場面カット|写真5 『彼らは生きていた』場面カット|写真6 『彼らは生きていた』場面カット|写真7 『彼らは生きていた』場面カット|写真8 『彼らは生きていた』場面カット|写真9 『彼らは生きていた』場面カット|写真10 『彼らは生きていた』場面カット|写真11 『彼らは生きていた』場面カット|写真12

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