ネ・ネット(Ne-net) 2013年春夏コレクション - 次の時代を動かすような新しい表現の提示

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2012年10月15日(月)、ネ・ネット(Ne-net)が2013年春夏コレクションを発表した。テーマは「Reborn - 1＋1＝3になったらおもしろいでしょ。」。そこには、「1＋1＝3になるような表現こそが、次の時代を動かすものになるんだろうな」というデザイナーの髙島一精の想いが込められている。

真っ暗な会場に、YOSHIMIOのドラムが響き渡り、ランウェイを見守るように雪男が現れた。モデルは全員マスクをかぶって登場。ニットアーティストのmafuyuが手掛けた唯一無二のマスクは無表情で、人間じゃない誰かがコレクションを着こなしているよう。そこにはっきりした意味はない。「なんだろう、と見る人によっていろんな感じ方で見てほしい」とは高島は語る。

ファーストルックはゴミ袋のドレス。オーガンジーにゴミ袋の柄をプリントして、コーティングしたこのバルーンドレスは、もとはスーパーの袋の形。その後は、生地や柄が組み合わされたユニークなルックが続く。チェックのワンピースは背中がスウェットで、スウェットのフロントにはワンピースがくっついている。さらに、手の形の襟付のシャツ、パッチワークのワンピースやスカート、いろんなチェックを組み合わせたダッフルコート、靴下がくっついたマフラーなどが登場。普段見慣れたモノたちが寄せ集まって、新しい服の世界が広がっていく。

「価値観がだんだん変わってくる中で、新しいファッションを見つけないといけない」と、模索を続ける彼が提示したのは、ネ・ネット流の新しい価値感。彼はそれを押し付けるのでではなく、会場に集まったファンたちをわくわくドキドキさせながら、新しい服の時代へと導いて行った。