山種美術館 広尾開館10周年記念特別展「大観・春草・玉堂・龍子 ―日本画のパイオニア―」が、山種美術館にて、2019年8月31日(土)から10月27日(日)まで開催される。
「大観・春草・玉堂・龍子 ―日本画のパイオニア―」では、近代日本画の先駆的な存在として画壇を牽引した、横山大観、菱田春草、川合宝堂、川端龍子を紹介。彼らの画業を通して、近代日本画の発展の軌跡を辿っていく。
大観・春草は、日本美術院において多彩な表現や技法を試み、革新的な日本画を追究した。会場には、琳派からの影響が見て取れる、春草の《月四題》や、大観が初めて手掛けた水墨画巻《楚水の巻》を展示。また、南画とやまと絵を融合させた大観《作右衛門の家》や光や空気の表現「朦朧体」に挑んだ春草《釣帰》などとともに、表現の幅広さや、その豊かな創造性を紹介する。
一方、玉堂は官展を中心に活躍し、日本画における風景表現に新境地を開拓。《早乙女》は、田園の情景を生き生きと描き出した作品だ。龍子は、再興日本美術院を脱退して自ら主率する青龍社を創立。第1回青龍展に出品された《鳴門》をはじめ、大画面の迫力ある作品を発表し、画壇にインパクトを与えた。
さらに、山種美術館創立者である山崎種二の希望により企画された展覧会「松竹梅展」に出品された、大観・玉堂・龍子の3人による作品全8点も展示。山崎種二と画家達の交流の様子にも着目する。
【詳細】
山種美術館 広尾開館10周年記念特別展「大観・春草・玉堂・龍子 ―日本画のパイオニア―」
会期:2019年8月31日(土)~10月27日(日)
会場:山種美術館
住所:東京都渋谷区広尾3-12-36
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(ただし、9月16日(月)、9月23日(月)、10月14日(月)は開館、9月17日(火)、9月24日(火)、10月15日(火)は休館)
入館料:一般 1,200円 (1,000円)・大高生 900円(800円)・中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
※きもの引:会期中、きもので来館すると団体割引料金。
※障がい者手帳、被爆者健康手帳帳を提示の方、およびその介助者(1名)は無料。
※リピーター割引:本展使用済入場券(有料)を提出すると、会期中入館料が団体割引料金になる。(1枚につき1名・1回限り有効)
※出品作品および展示期間は都合により変更される場合あり。