ミラノファッションウィークで発表されたセルジオ・ロッシ(Sergio Rossi)の2013年春夏コレクション。ポストモダンのデザイナー集団、メンフィス ミラノのメンバーであり、大胆な色、角ばった幾何学模様や珍しい素材使いで知られるイタリア人建築家エットレ・ソットタスの革命的なデザインからインスパイアされ、色調は可愛らしくもありシャープ。ルールにとらわれない感性を持つクリエイティブ・ディレクター フランチェスコ・ルッソ(Francesco Russo)は、メンフィスのデザインが好む工業プロセスをカルロ・ブガッティの見事な職工を用いて再構築した。
また、セルジオ・ロッシの特色ある精錬したクラフツマンシップによるオートクチュールの表現が、反抗的な官能性を醸し出す。こうして、純粋で妥協のない、気高きコレクションができあがった。
さらに、映画「Like Crazy」でサンダンス映画祭の最優秀作品として審査員大賞を受賞したドレイク・ドリーマスを監督に、フォト フレンシーフィルムカンパニーのルカ・グアダニーノとフランチェスコ・フィオッキをプロデューサーに迎えて、イメージフィルム「THE SEARCH」も制作された。地図を片手に夏の太陽によって残された明かりの森の中をあてもなくさまよう女性を描いた作品だ。
「地図はとても力強い古代のシンボルです。私たちは皆、自分がどこへ向かっているのかわかっていますが、同時に私たちの旅は常に変化し続けています。映画の主人公は決して探求をやめません。彼女は夏と愛を追い続けるのです」(ドレイク・ドリーマス)