2012年9月27日、リミ フゥ(LIMI feu)が2013年春夏コレクションをパリで発表した。今回はショーではなく、プレゼンテーションでの新作を披露。会場には、全てのコレクションが用意され、それぞれのアイテムをモデルが着こなすのを見られる他、自由に試着もできるようになっていた。そして、壁にはフォトグラファーの宮原夢画によるムービーが映し出された。
今回、ショーを休んだのには、ブランドの原点に戻るという意味がある。デザイナーの山本里美が本当に好きなもの、興味のある服をひたすら作る、というワイズビスリミ時代からのスピリットに立ち戻り、さらに今までやってきたことも踏まえたうえで、今自分達が本当にいいと思うリアルクローズを提案したかったのだという。
また、山本は「リミ フゥを"ショーブランド"というカテゴリーではなく、もっとブランドを身近に感じてほしいんです。服を手にとって、これほしいなとか思ってほしいんです」と話す。
そんな想いがまっすぐに込められたコレクションには、ボリューミーなシルエットのデザインや、マニッシュなテーラリングをベースにしたアイテムなど、"リミ フゥらしさ"をたっぷり楽しめるラインナップ。中には、山本が"攻撃性のある服"と表現する、ある意味着こなしづらい個性的なアイテムも。それは、「そんな服も自分らしく着こなして、そして着倒しちゃってほしい」というリミ フゥからの、ファッションの挑戦状だ。