ポステレガント(POSTELEGANT)の 2019年秋冬コレクションが、2019年3月23日(土)渋谷ヒカリエで発表された。
2017-18年秋冬コレクションよりブランドデビューしたポステレガントは、中田優也手掛けるウィメンズブランド。そのブランド名には、エレガントを感じ、高度な技術を含む服づくりの先にあるものを生み出していきたいという意味が込められている。ユニセックスでも着用できる服を提案する中田は、今季のコレクションでメンズも起用したランウェイショーを行った。
ショー会場に現れたワードローブは、ほとんど絵柄のないミニマルなデザインが特徴。その分観客の視線が注がれるのは、洋服を象る美しい素材だ。しっとりと落ち感のあるロングコートや、クリーンな表情が引き立つワイシャツ、やわらかな表情のウールパンツ…と、本来日常で見過ごされがちなリアルクローズが、中田の厳選した素材によってエレガントなムードへと昇華している。
淡いブルーや、グレー、ブラウン、ブラックと落ち着いたカラーが並ぶ中、ひと際目を引いたのが、燃え上がるようなレッドのセットアップである。大きなフラップポケットを4つフロントに並べたベストは、ミリタリーな要素を意識したのかと思いきや、「僕はモノを沢山入れることのできる、ポケットという“存在”が好きだから」と、デザイナーの中田は茶目っ気たっぷりに答える。逆に「機能性のない無駄なディテールは、服に取り入れたくはない」とも。
メンズ・ウィメンズモデルで同じワードローブを使用したコーディネートが展開される中で、スカートやワンピースといった女性ならではのアイテムも登場する。ユニセックスで着用できるものは、ゆったりとしたシルエットが特徴的であったが、ウィメンズ限定ウェアは思い切り“女性らしさ”溢れるデザインであるのが印象的だ。
淡いピンクの巻きスカートは、サテンのように艶めくテキスタイルとアシンメトリーなシルエットを合わせて、柔らかな動きを演出。タートルネックと合わせた膝下丈のスカートには、そのフロントに大きなスリットを入れて、モデルが歩く度に素足が覗くセクシーなデザインとなっている。