「織物屋の試み展 - ファッションデザイナー編 -」が、フリッツ・ハンセン青山本店にて開催される。期間は2019年3月28日(木)から4月7日(日)まで。
「織物屋の試み展 - ファッションデザイナー編 -」では、フリッツ・ハンセンと気鋭ファッションデザイナー3名によるコラボレーションチェアを展示。老舗織物メーカー・川島織物セルコンが企画したもので、フリッツ・ハンセンの代表作エッグチェアに、アキコアオキ(AKIKOAOKI)の青木明子、ダブレット(doublet)の井野将之、タロウ ホリウチ(TARO HORIUCHI)の堀内太郎の3人が、それぞれデザインした織物を張り込んでいる。
2018年2月LVMHプライズにノミネート、同年11月には毎日ファッション大賞新人賞を受賞したアキコアオキの青木明子は、クラシカルなビロードの花が、未来的なテクスチャーの中に浮かぶ「万華鏡のように色が変わり反射する織物」を制作。引箔(ひきばく)と紋(もん)ビロードという織物技術を併用することで、“見る角度で色が変わる”という性質と、“透明感ある反射”を両立させた美しい椅子を完成させた。
2018年LVMHプライズでグランプリを受賞したダブレットの井野将之は、座り心地を想像することができない"好奇心をくすぐる椅子"を作りたいという思いから、「見る角度で図柄が変わる織物」に挑戦。井野が好んで起用するレンチキュラーシートを引箔で織り込むことで、角度によって表情が変化する椅子を完成させた。見る方向でジャカード布張り椅子に見えたり、革張りのソファや木のベンチに見えたり...と様々な表情が楽しめる。
2007年アントワープ王立美術アカデミーを首席で卒業後し、2012年に毎日ファッション大賞新人賞を受賞したタロウ ホリウチの堀内太郎は、「古きを知り、新しきを創る織物」を制作。舞台を隠す幕・緞帳(どんちょう)の製作過程で職人が描く"下絵"から着想したデザインとなっており、アーカイブを再構築したモチーフを、緞帳用の織機で織り込んだ。
モダンでミニマルな形状のエッグチェアとのコントラストを楽しむことができるようにと、ベースとなる図案には昔の自然や動物を描いたものがセレクトされている。
【詳細】
織物屋の試み展 - ファッションデザイナー編 -
日時:2019年3月28日(木)~4月7日(日)12:00~18:00
場所:フリッツ・ハンセン青山本店(東京都港区北青山3-10-11 1F&B1)
張り地デザイン:青木明子(アキコアオキ)、井野将之(ダブレット)、堀内太郎(タロウ ホリウチ)