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演じることの魅力とは?

岩田:演技をしていると非日常的な感覚になることでしょうか。普通に生きているとそこまで感情の振り幅って大きくなくて、たとえば大人になったら泣くこともあまりない。でも演じている時は、自分の感情をコントロールして、瞬時に泣いたりする。その瞬間的なエネルギーと脳の消費って、他のことではなかなか味わえないです。涙が止まらなくなったり、自分が予想している以上の感情が引き出されることもあります。その非日常感が面白いですね。

あとは、先人となる俳優さんが沢山いて、一緒に演技をしていく中で、様々な人の演技が見られて単純に楽しいです。自分もやればやる程、演技の奥深さを感じます。

パフォーマンスと演技は、岩田さんの中での感覚としては同じものですか、違うものですか?

岩田:全く違いますね。それぞれ別の職業だと捉えています。パフォーマーとして表現をするということと、芝居とでは、脳の全く異なる部分を使っているような気がする。その感覚が僕は好きです。

高畑充希 インタビュー|写真21

監督、演技、音楽と表現活動をされていますが、インスピレーションはどういうところから得ていますか?

石井:実はインスピレーションを得ようと思って生きていたくない…と考えているんです。そうするとネタ探しとか、仕事のために生きているような感じになってしまうので、自分の中で「それは違うな」という感覚があります。ごく自然に、普通に生きていて気付いたり、感じたりしたことを大切にしたいと思っていますね。

岩田:そうですよね。自らインプットしようとしなくても、自然に入ってくることの方が表現に繋がるのかなってここ最近は考えていました。例えば、嫌なことってなかなか忘れないし、すぐ思い出せるじゃないですか。だから、自分の中で1番、芝居とかパフォーマンスのモチベーションになっているのは、えぐられるような感じとか、嫌なことだと思っています。

怒りのような感情が、ご自身の活動につながっていると。

岩田:何というか……、僕は、自分の中で納得いかなかったりとか、落ち込んだりとか、ネガティブな感情が仕事のガソリンになるタイプなんでしょうね。反骨精神と言いますか。

高畑充希 インタビュー|写真18

様々なエンターテインメントの中で、あらためて映画ならではの魅力とは何だと思いますか?

岩田:映画の良いところは、他の情報をシャットダウンして世界に浸れることだと思います。強制的に集中しないといけない環境で、しかもお金を払っている。コンテンツが多様化して、デジタル化されて、すぐに手に入る時代の中で、映画の立ち位置って特殊ですよね。

石井:ある意味時代と逆をいっているよね(笑)。

岩田:そんな気はします(笑)。ただ、映画だからこそ心に引っかかるものが必ずあるし、それが子供たちの人生を変える可能性だってある。夢を与えられるコンテンツとして、いつまでもあってほしいなと思います。

高畑充希 インタビュー|写真20

最後に、今の時代に求められる“物語”とはどのようなものだと思いますか?

石井:物語って、時代の気分や人間の心情を、より多くのひとにわかりやすく伝えるための装置じゃないですか。その装置を、シェイクスピアも近松門左衛門も、古典と言われる人たちが作ってきた。だけど、興味や趣味がここまで多様化した社会の中では、今、本当に求められている“物語”なんて、実はもうあまりないのではないか、と思うのです。

時代が物語を必ずしも必要としなくなったということでしょうか。

石井:でも、そういう前提の中でも、映画監督としてやりたいこともある。では、どういう物語を作っていかなければいけないか?って考えた時に、ふと思ったのは“自由でいい”のではないか、ということ。

各々の中で色々な自由があるし、生き方も色々。個性が多様化した時代だからこそ、束縛される必要もないし、どうでもいいルールに縛り付けられる必要もない。「生き方はあなた自身が決めればいい」「自由に生きていっていいんだ」というようなことを語れる物語が必要なのではないかと思います。

『町田くんの世界』にも相通じる価値観ですね。

石井:『町田くんの世界』でも意識的に描いたつもりではいます。おそらく、向こう5年くらいは、“自由でいい”ということが僕の中でテーマになっていくのかな、と思っています。

岩田剛典、前田敦子、高畑充希、池松壮亮など豪華キャスト陣

高畑充希 インタビュー|写真7

また、主演の細田佳央太と関水渚を囲むのは、岩田剛典、高畑充希、前田敦子、太賀、池松壮亮、戸田恵梨香、佐藤浩市、北村有起哉、松嶋菜々子といった豪華俳優陣。石井裕也監督の手によって、どんなストーリーが描かれるのか期待が高まる。

高畑充希 インタビュー|写真10

『町田くんの世界』登場キャラクター

町田くんの後輩・高嶋さくら(高畑充希)…町田くんの前ではぶりっ子全開な一方で、 女子の前では毒舌を披露するあざといキャラクター。
町田くん の同級生・栄りら(前田敦子)…予測不能な町田くんと、振り回される猪原を見守る。
週刊誌記者の吉高洋平(池松壮亮)…町田くんに出会うことで、 自身の考え方が大きく揺らぎ始める週刊誌記者。

主題歌は平井堅の描き下ろし

高畑充希 インタビュー|写真15

主題歌は、平井堅による描き下ろし「いてもたっても」。『世界の中心で愛を叫ぶ』『映画ドラえもん のび太と南極カチコチ大冒険』など数々の主題歌を手掛けた平井堅の優しい歌声が、映画に彩りを添える。

平井堅は楽曲の提供にあたり「人はなぜ恋をするのか?太古から我々が抱えてきたこのテーマを、こんなに瑞々しい視点で描けるなんて!町田くんが見ている世界に音をつけれたら。そんなサントラ的感覚で書きました。純粋とエゴイズム。それでもぼくらは恋が好き。」とコメントしている。

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