映画『魂のゆくえ』が、2019年4月12日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国の劇場で公開される。
監督・脚本は、『タクシードライバー』『レイジング・ブル』『ザ・ヤクザ』などの傑作を手がけた脚本家として知られ、『アメリカン・ジゴロ』も監督したポール・シュレイダー。
構想50年の末に完成させた『魂のゆくえ』では、戦争で失った息子への罪悪感を背負って暮らす牧師が、自分の所属する教会が社会的な問題を抱えていることに気づき、徐々に信仰心が揺らぎはじめ、諦念と怒りで満ちていく様子を描いていく。トロント映画祭で披露され、”ポール・シュレイダー最高傑作”と評されるなど、批評家からの絶賛に次ぐ絶賛を浴びた渾身作だ。
第91回アカデミー賞において、脚色賞(ポール・シュレイダー)にノミネート。
その他、ゴッサム賞では脚本賞と男優賞を受賞、ナショナル・ボード・オブ・レビューでは脚本賞受賞、インディペンデント・スピリット賞でも作品賞、監督賞、主演男優賞の3部門にノミネートされている。
聖職者でありながら内なる怒りと葛藤を抱え、やがて狂気の淵に追い込まれていく主人公トラー牧師を熱演するのは、『6才のボクが、大人になるまで。』のイーサン・ホーク。そして、『マンマ・ミーア!』『レ・ミゼラブル』などのスター女優アマンダ・セイフライドが、主人公を頼る若い女性を演じる。
トラーは、ニューヨーク州北部の小さな教会「ファースト・リフォームド」の牧師。ある日、トラーは礼拝に来た若い女性メアリーから、環境活動家の夫マイケルが思い悩んでいるので相談に乗ってほしいと頼まれる。仕方なく出向いたメアリーの家でマイケルと話したトラーは、彼が地球の未来に思い悩むあまり、メアリーのお腹の子を産むのに反対していることを知る。必死に説得を始めるトラーだが、心の底ではマイケルに共感し自分の説明に納得のできないもうひとりの自分がいる。一方、彼は自分の所属する教会が、環境汚染の原因を作る大企業から巨額の支援を受けていることを知る。本当の正義とは一体何なのか。トラーの信仰心は徐々に揺らぎはじめ、やがて怒りにも似た感情が彼を蝕んでいくのだった…。
映画『魂のゆくえ』
公開日:2019年4月12日(金)、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国公開
監督・脚本:ポール・シュレイダー
出演:イーサン・ホーク、アマンダ・セイフライド、セドリック・カーン
配給:トランスフォーマー
原題:『First Reformed』