バルマン(BALMAIN) 2019年秋冬メンズコレクションが、2019年1月18日(金)にフランス・パリで発表された。
マイケル・ジャクソンへのオーマージュを捧げた前シーズンのコレクション。今季も永遠の音楽のスター・マイケルにはもちろん、時代に抗いがらも音楽を作り上げてきたアーティストたちの反逆精神に敬意を込めたワードローブが展開される。
今季の最大の特徴となるのは、ブラックとホワイトを基調としたモノクロカラー。ホワイトの縁取りがアクセントとなるブラックスーツや、格子柄のジャケット、ボーダ―柄のブルゾンなど、2色で構成された白黒のアイテムがランウェイに溢れる。
またそれらのアウターは、90年代のファッションを意識したビッグシルエットが主流。エポレットはなくとも拡張されたショルダーや、ゆったりとしたルーズな着こなしが、当時のムードを高めている。
パンキッシュなテイストを作り上げているのは、アイテムに取り入れられたエッジィな装飾。ジャケットの前裾にあしらわれた大ぶりのチェーン、レザージャケットに散りばめられたスタッズ、スーツの上に重ねられたハーネスなどが、荒々しいハードな印象を強めている。
またボーダー柄のツイードとブラックレザーをドッキングしたトップスや、デニムと黒のビロードを組み合わせたジャケットなど、遊び心溢れるハイブリッドなピースも登場した。
終盤には、いくつものピースを重ねたレイヤードスタイルが登場。ハードなブラックレザージャケットの上から、クラシカルなチェック柄のジャケットを羽織ったり、インナ―からアウターまで全てブラックレザーで統一してみたり、そこには“ルールが存在しない”自由なスピリットが潜んでいる。
ショーのラストを飾るのは、シニカルなフレーズをプリントしたトップス群。“I HOPE (S)HE LIKES BOYS”や“YOU ONLY KNOW MY NAME NOT MY STORY”といったメッセージは、ブラックがベースとなるテキスタイルの上で白く浮かびあがり、力強い存在感を放っていた。