ブライトリング(BREITLING)といえば、世界初の航空計算尺付きクロノグラフとして誕生した「ナビタイマー」で名を馳せたことから、“空”のイメージが強い。そして「ナビタイマー」は、誰もが憧れるパイロットウォッチとして、誕生以来変わらず世界中で人気を博している。
しかしながら、実は“空”だけでなく“海”に纏わる歴史も深く、そのはじまりは1930年代にまで遡る。特に、1957年に初登場した「スーパーオーシャン」は、伝説的なダイバーズウォッチとして知られ、「ナビタイマー」と同じく長きにわたって世界のウォッチコレクターから愛されてきた。
プロフェッショナル・ダイバー向けのダイバーズウォッチとして誕生した「スーパーオーシャン」。そして、同モデルの強靭なスペックはそのまま、エレガンスとスポーティを表現するタイムレスなデザインと最先端技術を融合したのが「スーパーオーシャン ヘリテージ」だ。近年、日本では「ナビタイマー」を凌ぐほどの人気を集めている。
オリジナルモデルのスピリットを守り続けてきた「スーパーオーシャン ヘリテージ」は、2017年に刷新。新たなストーリーへと歩み出した。よりアーバンシックになった同シリーズは、男性のみならず女性にもおすすめできる、生涯のパートナーとなりうる時計だ。
ケースを縁取るベゼルには、傷つきにくく、耐衝撃性の高い超硬ハイテク・セラミックス製のリングを装備。サファイアクリスタル風防を囲むメタル・リングを取り払い、ベゼルの色をダイアルと合わせることでミニマルなデザインを実現している。また、1957年モデルのデザインを踏襲した三角形の時針と、菱形の分針には、蓄光塗料を施すことで視認性を高めている。
今季、最も注目したいモデルは、アメリカのプロサーファー、ケリー・スレーターが創立した、“サステナビリティ(持続可能性)”をキーワードとするアパレルブランド「アウターノウン(Outerknown)」とタッグを組んだ「スーパーオーシャン ヘリテージ II クロノグラフ 44 アウターノウン」。同モデルは、ブライトリングでは初となるリサイクル糸「エコニール(ECONYL)ヤーン」を採用している。
ケリーがサーフィンをする上で目にしていた漁網など海のナイロン廃棄物をリサイクルできないかと、誕生したのが「エコニール(ECONYL)ヤーン」。それをコラボレーションではNATOストラップとして生まれ変わらせた。ケリーが愛する海、そして青い惑星、地球のパワフルさを彷彿させるブルーをテーマカラーに「スーパーオーシャン ヘリテージ Ⅱ」とマッチングさせている。
ケースは、ブラックに輝く DLC コーティングステンレススチール。これは、サーフィンの際にケリーがよく身に着けているという黒のウェットスーツをイメージしたカラーだ。ケースバックには、アウターノウンのロゴを施すことで、この特別なコラボレーションを象徴している。なお、洗練されたブルーのパッケージもまた100%リサイクル素材で製作されている。
ブライトリングの時計は、すべてに機械式時計ムーブメントの精度を検査する世界最大の機関COSC公認のクロノメーターを採用している。もちろん、同モデルもそうだ。そして、逆回転防止機構付きセラミックベゼルを搭載。12時部分のドット、時針、分針には、ブルーにマッチするよう、通常の緑色ではなく青い光を放つ蓄光塗料を用いて、視認性を追及するとともに高いデザイン性も叶えた。
■逆回転防止機構付きベゼルとは?
ダイバーズウォッチによく見られる「逆回転防止ベゼル」。本来は、ダイビングの時に酸素ボンベの残り時間を確認するための機能として搭載されているものだ。ダイビング中、何かの拍子にベゼルの目盛りが動いてしまうと、酸素が足りなくなって事故が起こる可能性もある。そのために“回転防止”機能が生まれた。
実はこの機能は日常でも役立つ。タイマーのような役割を果たしてくれ、特に働く人なら使いこなせるととても便利な機能だ。ビジネスマン・ウーマンであれば、会社から得意先への所要時間を計測したり、仕事の休憩時間を計測したり。あるいは、日常でパーキングの駐車時間の把握なども容易にできる。
「スーパーオーシャン ヘリテージ II クロノグラフ 44 アウターノウン」にも共通しているが、「スーパーオーシャン ヘリテージ II」からはケース44mmが新作として登場となる。