オニツカタイガー × アンドレア ポンピリオ(Onitsuka Tiger × ANDREA POMPILIO)の2019年春夏コレクションが、2018年10月22日(月)に、早稲田大学大隈記念講堂で発表された。
シーズンコンセプトは“SUMER OF LOVE”。様々な民族が住むこの世界で、ボーダーレス、ジェンダーレスに様々な要素がミックス&クラッシュを経て混ざり合っていく。着想源は、様々な要素が交錯する日常のストリート=街頭。自由で多彩な愛の形が混在していることを、素材やプリントを組み合わせることで表現した。
また、オニツカタイガーにとって欠かせない“スポーツ”も重要な要素。バレーボールやバスケットボールなど、色々なスポーツからインスパイアされたウェアを揃えた。ショーが行われた会場である大学の講堂は、清く若い世代が育つ場所であり活動する場所。場所からも影響を受け、より一層アクティブでヘルシー、かつ品のあるコレクションを展開した。
劇場のような空間の中で、暗転とともにモデルが登場。ステージ上には大きなミラーが設置されており、正面とは異なる角度からもルックを見ることができるようになっていた。
浮遊感のあるブラックのチュールスカートは、クラシカルな雰囲気を演出する。トップスにはスウェットや、マニッシュなブラウスを組み合わせ、意外性のあるコーディネートを見せた。オーセンティックな白のブラウスには、ダイナミックにロゴをプリント。端正な仕立てと、ロゴのポップさが絶妙なバランス感で調和する。
アイキャッチなカラーやきらびやかなウェアも散見された。ブラックやブルーのスパンコールで全面を飾ったジャージのセットアップは、華やかながらも気品のある佇まいが印象的。深みのある色彩と、洗練されたシルエットが上品な雰囲気を創出する。はっきりとしたイエローのトレイルスーツもまた、スタイリッシュな存在感を放っていた。“服”にすることで、素材感や色彩そのものが持つイメージとは異なる空気感を生み出し、新たな表現へと昇華させているのが見て取れる。
プリントシャツやストライプのポロシャツ、ロゴパーカーなど、ゆったりとしたドロップショルダーのシルエットのウェアはストリート感を強める。グラフィカルプリントを施した、オーバーサイズの半袖シャツにショート丈のパンツを組み合わせたルックは、活動的なイメージを表現。若々しくフレッシュなエネルギーを提示する。
男女のルックは終始連動し、パーカーやシャツなど、男女同様のアイテムも登場した。オニツカタイガーのロゴを大胆にあしらった、ピンクやグレー、ホワイト、ブラックのシンプルなパーカーは、男性モデルと女性モデルが同時に登場。“ユニセックス”や“ジェンダーレス”という言葉が頭に浮かぶよりも先に、境目のないファッションの自由さを感じさせた。