ハイダー アッカーマン(HAIDER ACKERMANN)の2019年春夏メンズコレクションが、ウィメンズとともに2018年9月29日(土)にフランス・パリで発表された。6月のメンズ・ファッションウィークをスキップし、メンズ・ウィメンズの合同ショーにチャレンジ。
壁面から床まで白で統一された会場は、これまで行ってきたことを一度リセットし、初心に戻って新境地へ挑むブランドのマインドを反映しているようにもみえる。男性・女性モデルは入り乱れ、時にペアで登場し、双方の共通性を演出でも魅力的にみせている。
ディテール、色柄など、リンクするデザインが多いが、メンズ服は繊細な一面を際立たせることでウィメンズコレクションとの連携を強めた。ジャケットまたはシャツ&パンツの基本スタイルは変えずに、細かなディテールをプラスする。特徴的なのは、レースのような透かし模様で、ジャケットのラペル横、シャツの袖や肩などに流れるように配されている。
また、インナーにはくるみボタンを並べたようなフェミニンなシャツをレイヤード。襟も小さく立ち襟にすることで、マイルドな印象に昇華させている。
パキっとしたイエローのスーツスタイルは、ラペルの部分に一工夫。片方だけを寝かせるように畳んで、内側のアクセントカラーを露わにした。ボタン位置も再度にずらし、カシュクールのような斜めの合わせがポイントとなっている。