アンドレアス・クロンターラー フォー ヴィヴィアン・ウエストウッド(Andreas Kronthaler for Vivienne Westwood)の2019年春夏コレクションが、フランス・パリで2018年9月29日(土)に発表された。
インスピレーション源となったのは「スケートボード」。アフガニスタン・カーブルでパワフルにスケートボードに乗る女の子たちの写真からクリエーションを進めたという。
その着想源から派生し、今シーズンはエンターテインメントショーを見ているかのような楽し気な演出が魅力。キャットウォークをするはずのモデルたちは「スケートボード」乗り、時にはパリの街中でよく見かける電動キックボードに乗って登場する。また、会場中央ではアーティスト集団がオブジェを作成中だ。紙とバルーンで樹木のような立体物の制作を進行している。
新作ピースは「スケートボード」のヒントから、スケートカルチャー、ストリートカルチャーを混ぜん込んだフレッシュな仕上がりだ。ロゴまたはストライプ柄のソックスにスニーカーが基本のスタイルで、ビッグTシャツやショートパンツ、作業服風のオールインワンなど、スケーターたちが纏っているスタイルを表現。
ブランドならではの、ジェンダーにフォーカスしたアプローチとして、メンズモデルがドレスやスカートを纏ってスケートボードに乗る姿も見られた。
また、カジュアルに着れるピースも散見。定番のジャケットスタイルやアーティスティックなグロークンドレスに交じって、Tシャツ地のワンピースやポロシャツワンピースなどが登場している。ストリート文化の影響からかロゴも多様され、胸元やバッグスタイルにスローガンメッセージのように刻まれた。
装いは総柄を多用し、ヴィンテージライクなファンシーフラワー柄のドレスや、アースカラーの生地に絵の具のようなペイントを施した柄のワンピースなどが展開。また、ショー当日ヴィヴィアン・ウエストウッド本人が纏っていたホース(馬)柄のドレスと同様のテキスタイルは、アイコニックな存在でドレスやパンツなど、様々なシルエットで紹介されている。