ドキュメンタリー映画『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』が、2018年12月28日(金)より角川シネマ有楽町、新宿バルト9ほか全国の劇場で公開される。
『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』は、英国カルチャーのトップの座に君臨する生ける伝説にして、エリザベス女王から「デイム」の称号を与えられた英国初のファッションデザイナーであるヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)の秘密に迫るドキュメンタリー映画。
セックス・ピストルズと共に音楽史を変えたパンクムーブメントを生み出すまでの秘話、デザイナーとしての躍進と挫折、無一文からの再出発など、世界的人気ブランドとして成功するまでの知られざる道のりを、秘蔵映像と自由かつ痛快な名言を織り交ぜながら明らかにする。
制作にあたって、3年間に及ぶ密着取材も敢行。作中にはショー直前まで続く厳しいダメ出しや、ニューヨークとパリへの新規出店を指揮する貴重な姿が収められているほか、スーパーモデルとして時代を牽引したケイト・モスやナオミ・キャンベル、ファッション界の重鎮エディターのカリーヌ・ロワトフェルドら豪華な顔ぶれが証言者として多数登場し、彼女の魅力を語っている。
さらに、2度の離婚や25歳年下の公私にわたるパートナーとの関係などのプライベートな話題から、環境保護アクティヴィストとして精力的に活動する勇姿まで、様々な視点からヴィヴィアン・ウエストウッドのパワーの源に迫る作品となっている。
2016年2月、ロンドン・ファッション・ウィークの秋冬ショーを控えた前夜。ヴィヴィアン・ウエストウッドのアトリエでは、最終チェックに追われるデザイナーとスタッフたちがいた。デザイナーであるヴィヴィアンは、1枚1枚を細かくチェックし、指示を間違った服には「最低ね。クソ食らえよ」と容赦なく言い放つ。77歳を迎えた今も、現役だ。
「私の知的好奇心が満たされなかったから」と、ヴィヴィアンは最初の離婚を振り返る。息子のベンが5歳の時、マルコム・マクラーレンと出会ったヴィヴィアンは、彼がプロデュースするバンドの服をデザインし、パンク・ファッションを生み出した。今でも人気のあるこの頃の服について、彼女は時代を超えるデザインをクリエーションする秘訣を惜しみなく披露する。
「彼女のすべてが好きだ」と堂々と宣言するのは、アンドレアス・クロンターラー、ヴィヴィアンの今の夫だ。オーストリアの大学でヴィヴィアンの生徒だった彼はショーを手伝うようになり、今では共同でデザインを手掛ける最強のパートナーとなった。当時、「母の半分の年」だったアンドレアスについて、マルコムとの間の息子のジョーが本音を打ち明ける。さらに、CEO のカルロ・ダマリオと二人の息子が、1985年にヴィヴィアンが無一文になったという、衝撃の事実を明かす。古いミシンで自ら縫った服で一からやり直し、遂に1990年と翌年に連続でデザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞するまで上り詰めたのだ。
環境保護活動に走り回り、ニューヨーク、パリと支店をオープン、絶好調のヴィヴィアンが、自分の会社は「危機信号よ」と驚くべき言葉を口にする。果たして、その真意とは──?
ドキュメンタリー映画『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』
公開日:2018年12月28日(金) 角川シネマ有楽町、新宿バルト9ほか全国ロードショー
監督:ローナ・タッカー
出演:ヴィヴィアン・ウエストウッド、アンドレアス・クロンターラー、ケイト・モス、ナオミ・キャンベルほか
原題:WESTWOOD: PUNK, ICON, ACTIVIST