元「ガンリュウ」デザイナー・丸龍文人が、新ブランド「フミト ガンリュウ(FUMITO GANRYU)」のデビューコレクションを発表。イタリア・フィレンツェで開かれる世界最大級のメンズウエアの見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ」のデザイナーズ・プロジェクトの一環として、ランウェイショー形式で披露された。
丸龍文人はコム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)に入社後、ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS)のパタンナーを経て、2008年に「ガンリュウ」を始動。2017年春夏コレクションを最後にブランドを休止し、2016年末にコム デ ギャルソンを退社していた。
服と体の関係性に迫るコンセプチュアルなウェアを提案していくという「フミト ガンリュウ」。デビューコレクションでは、スポーツウェアを思わせる素材やディテールを用いたピースが、ストリートテイストやカジュアルウェアを得意とする丸龍が生み出す独自のシルエットで展開された。ファーストルックを飾った、額をすっぽりと覆うほど大きなフードのスーパーロングチュニックはその象徴と言えるだろう。
ジャケットのようなピースを透明のベルトで固定し、肩から前身頃にかけて配したり、腰まわりにあしらったりした、ユニークなフォルムも目を惹く。
ボトムスはボリューミーなオーバーレングスのパンツ、巻きスカートを彷彿とさせるピース、ジョガーパンツなど様々だが、足元には一貫してサンダルを合わせ、抜け感を生み出した。
カラーはホワイト、ブラック、ネイビー、ベージュなどのニュートラルカラーが主流。ショーが後半に向かうにつれて、ブルー、レッド、イエロー、グリーンといったビビッドカラーを差し込み、ストリートな魅力をプラスしていた。