植田みずきがクレイティブディレクターを務めるエンフォルド(ENFOLD)の2012年秋冬コレクション。初めての秋冬コレクションとして、エンフォルドのブランドスタイルを伝えることにフォーカス。ジャパネスクの神秘性を独自の視点で捉え、ミニマムで構築的な要素に重点を置きながら、柔らかい素材感と立体感が表現された。着る人の個性と調和しやすいようにとスタイリングの可能性を広げるアイテムをバリエーション豊かに提案している。
イタリアやイギリスの上質な素材を使用。ハリのあるボンディング素材を使ったアイテムでは、ディテールデザインが惹き立てられて360°どこからも美しいフォル ムを実現している。カラフルな花柄プリントは「季節の食材を日々の食事に取り入れる、日本人ならではの文化を洋服にも詰め込みました。9月から咲く小菊、ナデシコや水葵などの花をプリントしています」(植田)。ぼかしたような花柄プリントは花が洋服から滲み出てきているかのようだ。
トップスはニットやブラウスがメイン。素材の良さが感じられながらもドレープなどで無駄のない上品なシルエットに仕上げられた。ボトムスは女性らしい丸みを活かした曲線のシルエットと、紳士服のような直線的なシルエットの2パターンのデザインでエレガントなパンツスタイルを提案。ゴムなど使用してリラックスして着こなせるように工夫されている。シンプルなワンピースは、ボトムスやロングスリーブのトップスと合わせるのもおすすめ。カジュアルからフォーマルまで、シーンに合わせて着回しが利くのは「ワンピースを日常的に着ない女性たちにも、ワンピースを楽しんで着てほしい」という植田の想いが込められているからだ。
シューズもシンプルと履き心地もを重視した、どんなスタイルにも合わせやすいシンプルなデザイン。アクセサリーは今季もヨシコ クリエーション パリ(YOSHiKO CREATiON PARiS)とコラボレーション。レザーとメタルの融合をテーマに、ブ レスレット、指輪、イヤリングが登場した。ミニマムなデザインを組み合わせて自分らしさを表現できる、オシャレ心が刺激されるコレクションだ。