「シティーハンター」の新作アニメーション映画『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』の制作が決定。2019年2月8日(金)に全国の劇場で公開される。
原作は、1985年に「週刊少年ジャンプ」で連載がスタートした漫画『シティーハンター』。超一流の射撃の腕を持つ裏社会No.1の始末屋(スイーパー)だが無類の女好きの冴羽獠と、依頼人の女性に手を出そうとする獠には100tハンマーで制裁しながらも、仕事のパートナーとして獠を支える相棒の槇村香。2人のシティーハンターが新宿を舞台に様々な依頼を受け、法で裁けぬ悪と闘う様を描くハードボイルドアクションコメディだ。
連載スタートから2年後の1987年にはサンライズ制作、読売テレビ・日本テレビ系列でTVアニメが放送開始されると、シリーズ140話、スペシャル3作に加え、劇場版3作を数える大ヒットアニメーションに。今回はこのTVアニメの30周年を記念して、完全新作ストーリーの長編アニメーション映画として復活する。冴羽獠や槇村香、海坊主、美樹といったおなじみの「シティーハンターファミリー」が再結集する他、時代の寵児・御国真司、武器商人のヴィンス・ イングラードなど、新キャラクターも登場する。
冴羽獠役の神谷明と槇村香役の伊倉一恵に加えて、野上冴子役の一龍斎春水(麻上洋子)、海坊主役の玄田哲章、美樹役の小山茉美ら、TVアニメからのオリジナルキャストが集結。
また、アニメーション制作を引き続きサンライズ、総監督をTVアニメと過去の劇場版「シティーハンター」で監督を務めたこだま兼嗣が担当する。脚本には、「妖怪ウォッチ」でシリーズ構成・脚本を務めた加藤陽一が本作でシリーズに初参加する。
さらに、『シティーハンター』の原作者・北条司の連載デビュー作である『キャッツ♥アイ』から、キャッツアイ三姉妹が登場。『キャッツ♥アイ』は、瞳、泪(るい)、愛の美人三姉妹が「怪盗キャッツアイ」として暗躍するラブアクションで、1981年の発表以降、漫画・TVアニメ共に世界中でヒットした作品だ。
『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』では、北条司自らのアイデアにより"海坊主と美樹が働く『喫茶キャッツアイ』のオーナーだった"という驚きの事実も明らかになる。声優は瞳役に戸田恵子、愛役に坂本千夏とオリジナルキャストが続投。戸田恵子は泪役も演じ、一人二役となる。
ゲスト声優として、若手女優の飯豊まりえ、お笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実が参加。声優初挑戦となる飯豊まりえは、ゲストヒロインとして、冴羽獠にボディーガードを依頼する女子大生モデルの進藤亜衣を、徳井義実は個性的なファッションデザイナー、コニータを担当する。
エンディングテーマは、TM NETWORKの「Get Wild」。「シティーハンター」の代名詞ともいえる楽曲が、作品をより一層盛り上げる。
原作者の北条 司は、制作発表に合わせて次のようにコメントを残している。「『シティーハンター』は僕が若い頃に描いた作品です。若気の至りなど、いろいろなものがこの作品の中にはあるので、今の僕には当時と同じ感覚で『シティーハンター』を描くことは難しいなと思っています。でも、アニメーションならそれができる。総監督はこだま(兼嗣)さんなので、ツボを押さえた面白い作品になると確信しております。しかも、神谷明さん、伊倉一恵さんも出演されるので、“あの頃のまま”の『シティーハンター』が蘇るのではないかと期待しています。ファンの方に楽しんでいただけるのが一番なので、それに応えられるように制作陣には頑張っていただければと思います。僕ももちろん協力させていただきますが、みなさんと一緒に楽しみたいと思います」
また、公開からの好評を得て、3月1日(金)より『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』の4D版(4DX/MX4D)の上映が決定。4D版で鑑賞すると、その迫力は倍増すること間違いない。一度鑑賞した人も、より一層シティーハンターの世界を楽しめるはずなので、気になる人は早めにチェックを。
「シティーハンター」がフランスで実写化。主人公リョウが “Nicky Larson”の名で親しまれている事から、映画タイトルも『 Nicky Larson(原題)』と名付けられた。公開直後から“ビジュアルがリアルすぎる”と話題の本作には、リョウや香はもちろん、海坊主も登場。本作お馴染みのお色気シーンもユーモアを交えて再現されているようだ。なお日本でも2019年に公開される予定だ。