■最後に、映画が完成した今の感想を教えてください。
篠原:とても明るいテーマの作品でしたし、役柄自体も今までやったことがないような、ずば抜けて明るいキャラクターだったので、演じていて本当に楽しかったです。切ない部分に共感しつつも、やっぱり温かい作品だなって。
佐藤:篠原さんが演じられた役も、僕が演じた役も、置かれている状況は、パートナーに先立たれていて辛いところではありますが、明るく前向きな作品だということが一番です。
篠原:あと、今回の作品は撮影もとってもスムーズで。八丈島は本当に明日葉だらけで、明日葉ビール飲んだりしてたね(笑)。
佐藤:本当にそうでしたね(笑)。とにかく楽しい現場でした。
篠原:台本を最初に読んだ時も、ワクワクするようなお話だなと感じていたんですが、それが演じた後まで変わってないんですよね。最初から最後までとても楽めた作品でした。完成した映画も、世代問わず、皆さんが肩ひじ張らずに見られると思います。
公開された予告編では、反抗的な態度をとり続ける双葉に、母・かおりが仕掛けた“嫌がらせ弁当”の数々が。ボンド木工用、さけ茶漬け、貞子、ダンディ坂野…といった、あまりにクオリティが高すぎるキャラ弁が映し出されている。
娘の心の成長を想うかおりの愛は、お弁当を通して双葉へと届くのか?ハートフルな物語の結末に注目だ。
監督・脚本は、『僕たちと駐在さんの700日戦争』『レオン』などを手がける、塚本連平が務める。
本映画の主題歌を務めるのは、男女5人組バンド・フレンズ。グループにとって初の映画主題歌となる新曲「楽しもう」は、映画のストーリーに寄り添って書き下ろされた作品だ。監督の塚本連平は、「映画を2回りも3回りも広げてくれる曲」と大絶賛。明るく爽やかな余韻を与えるフレンズらしいサウンドで映画を盛り上げる。
舞台は東京都の島、八丈島。自然と人情が豊かなこの島で、シングルマザーの持丸かおりは、次女の双葉と暮らしている。「大人になったらお母さんと一緒にレストランをやる」と言っていた可愛い娘はどこへ行ったのか、今では反抗期に突入し、生意気な態度で何を聞いても返事すらしない。かおりは娘の嫌がる“キャラ弁”を作り続けて逆襲するのだが、やがてそのお弁当は、会話のない娘への大切なメッセージへと変わっていく。果たして、かおりが想いのすべてをこめた、娘の高校生活3年間のフィナーレを飾る〈卒業弁当〉とは──?
『今日も嫌がらせ弁当』
公開時期:2019年6月28日(金)
出演:篠原涼子、芳根京子、松井玲奈、佐藤寛太、佐藤隆太
監督・脚本:塚本連平
原作:「今日も嫌がらせ弁当」(三才ブックス刊)