ロシャス(ROCHAS)の2018-19年秋冬コレクションが、フランス・パリで発表された。
今シーズンのミューズは、高貴であるのに控えめな1970年代のフランスのブルジョア。慎みを持った淑女の姿をファッションを通して描き出す。社交界で纏うような煌びやかなドレスは、キラキラと輝くビジューをあしらって華やかに仕上げた。しかし今季は、オブラートに包むように上からシースル素材をレイヤード。輝きをあえて隠すことで、ミューズの慎ましやかな性格を表現する。
ワンピーススタイルには、鋭角に尖った襟をのせ、ビジューにはスパイダーやカマキリなど昆虫をモチーフにしたものをセレクト。エッジの効いたディテールを多用して、ダークな遊び心と茶目っ気を見せたヒロインの側面も具現化している。
今季のニュースは、デラクアが初めてディウェアに着目したこと。ファーストルックは、初めてパンツルック。ダブルフェイスのカシミヤを用いて、マスキュリンなスタイルの中に柔らかさを内包させる。コレクションには、ポロシャツ、Rロゴ付きのニットなどカジュアルなピースも登場し、ドラマティックなスカートやドレスもジャケットでカジュアルダウンさせている。
カラーはニュアンスカラーを主役に。パウダーピンク、ミント、キャメル、サンイエローといった色彩の優しさを楽しむようにワントーンでコーディネート。シューズは新型のソールを使用したもので、パイソンとグリッターなどパンチある素材で作られている。