マルベリー(MULBERRY)の2018-19年秋冬ウィメンズコレクションが発表された。先日のロンドンコレクションで2018年春夏コレクションのショーを発表し、see now buy nowに取り組んだブランドが、パリに渡り新作を披露。テーマは「エキセントリックな感性」だ。
ジョニー・コカの探求は、今季も引き続きマルベリーが生まれた英国に向けられ、さらに英国らしさを追求することとなる。イメージしたのは、貴族社会とそれと相反する反逆者。クラシックで保守的な側面と破天荒な側面を融合させ、遊び心あふれる英国女性の姿を完成させた。
貴族社会からインスピレーションを得て生まれたのは、伝統的なスーツスタイル。王族が纏っていそうなフォーマルなスカートスーツには、サックスブルーや深みのあるチョコレートブラウンといったカラーがよく似合う。しかし、クラシックに着こなすのではなく、カラーフェザーを部分的にデコレーションしたり、ダンスシューズから着想したデコラティブなミュール・パンプスなどを組み合わせたりして、遊び心あふれるスタイルを構築する。
イブニングとして提案されたのは、ベビードールをモチーフにしたドレス。ふわりと八の字に広がったシルエットの裾には、ふわふわのフェザーがのっている。並んで登場するのはパジャマからインスピレーションを得たシャツとパンツのセットアップスタイル。柔らかなシルク素材の上には、1950~70年代に見られたレトロな花模様を綴って、ヴィンテージ風の温かみのあるピースに仕上げた。
新作バッグは、トップハンドルにスカーフを巻き付けた「ハーロウ」、そしてハート型のキルティングレザーを使った「ウィットニー」。パールでハート型を象った大振りピアスやカラフルビジューのリングなどとコーディネートすれば、プレイフルでキッチュな世界観が完成する。