4月5日(木)に発表されたラッド ミュージシャン(LAD MUSICIAN)の2012-13年秋冬コレクション。テーマは“MINIMAL ART ROCK 56”。黒人の音楽だったブルースをベースに、独自のスタイルやリズムをのせてロックを誕生させたエルビス。全米ブレイクする前年の1956年、当時21才の彼をPOST PUNKの象徴とし、当時の素材感やシルエットに今の感覚をミックスしたスタイルを提案した。
3Bジャケット、スタジャン、ライダース、などはコンパクトなボックスシルエット。そして、ナチュラルショルダー、ナチュラルコーンケープドショルダーの2種類の肩ラインで展開するジャケットに、タックにエッジを効かせたテーパードスラックス、ハイライズのワイドシルエットパンツが今季のスタイルを代表している。袖下にマチを施して動き易いよう機能性を持たせたN-1ジャケットは、前立てが斜めになったデザインでライダース感覚でも着られるのがポイント。デニムシリーズの色合いからは、デザイナーの黒田のこだわりが伝わってくる。
アメリカのアーティスト、フランク・ステラの作品のような擦れた細いラインでつくったカスリチェックや、ネップ柄、インパクト大のグラデーションの炎の柄などがコレクションのスパイスに。グラフィックTシャツはELVIS PRESLEY ENTERPRISESとのコラボレーション。Alfred Wertheimer(アルフレッド・ワルトハイマー)による貴重なエルビスの写真がプリントされた。
足元には、ラウンドトゥのビブラムソールや、スポンジで軽く仕上げたラバーソールタイプで50年代風のボリューム感を演出。ショーは現代のPOST PUNK、THE NOVEMBERSのライブで繰り広げられ、DOMMUNEとのコラボレーションにより、リアルタイムで配信された。