兵庫・神戸ファッション美術館にて、ベーシック展示「ヨーロッパの扇」が開催される。会期は、2018年1月13日(土)から3月11日(日)まで。
「ヨーロッパの扇」では、神戸ファッション美術館所蔵の18世紀から20世紀に制作された約60点の扇を展示。上流階級の女性のたしなみの1つとされた扇は、装飾としての機能だけでなく、扇をもつ仕草によって、相手にメッセージを送るコミュニケーションの役割を担っていた。そんな扇が、当時の女性たちの華やかな装いと共に紹介される。
扇のデザインは、時代や国の背景によっても様々。「ブリゼ(blisé)」と呼ばれる扇は、薄い板状の骨をリボンなどで繋ぎ合わせたもので、日本の「檜扇(ひおうぎ)」に匹敵する。「プリッセ(plissé)」は扇面を折りたたむタイプで、日本でお馴染みの扇子と同型だ。扇面に雅宴画が描かれた扇は、時代を感じさせない鮮やかな色彩が残されている。
他にも、骨の部分に象牙やべっ甲や真珠貝を使用したもの、豪華なレースをあしらったものなど、当時の様子が伺えるゴージャスな扇を展示。年代と共に移り行く扇のスタイルに注目だ。
「ヨーロッパの扇」
会期:2018年1月13日(土)~3月11日(日)
場所:神戸ファッション美術館
住所:神戸市東灘区向洋町中2-9-1
TEL:078-858-0050
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:月曜日、2018年2月13日(火)※2月12日(月・祝)は開館。
入館料:一般500円、小中高65歳以上250円
※「神戸ゆかりの美術館」、「小磯記念美術館」へは当日入館券の半券提示により割引料金で入館可能。
※上記料金で特別展示とベーシック展示の両方閲覧可能。