2012年3月19日(月)、アツシ ナカシマ(ATSUSHI NAKASHIMA)が2012-13年秋冬コレクションを発表した。デビューコレクションとなる今回は、「neo classic」をテーマとし、"未来的な直線美"、"自然界で生まれる曲線美"、"歴史や文化を感じる伝統美"の3つの要素を融合させ、古典的な素晴らしさ、美しさを表現している。ショーはプレタポルテとラスト10体のオートクチュールという構成で行われた。
カラーはブラックをメインに、グレーや深みのあるグリーン、レッド、ネイビーを使用。また、ジャケットやドレス、シャツなど、多くのアイテムにメタリックなプリントや素材多く用いられた。ラメの入ったレザーを継ぎ合わせ、モザイクのような柄を表現したアイテムも印象的で注目を集めた。
建築物など「人が美しく感じる人工美」にインスピレーションを受けた、モダンなイメージのミラープレートが組み合わされたドレスや直線的なカッティングのジャケット。それとは対照的な雰囲気の、丸みを帯びたシルエットのスウェットパーカーやドレスも登場した。
ジャン・ポール・ゴルチエのアシスタントとして活躍していた経歴を持つデザイナーの中島は、ゴルチエの"アバンギャルドだがクラシック"な部分に影響を受けたとショー後のインタビューで語った。さらに、「日本で地盤固めをし、ゆくゆくは海外での発表をしてみたい」と意欲をのぞかせた。