ピガール(PIGALLE)の2018年春夏コレクションが、2017年6月22日(木)にフランス・パリで発表された。
今シーズンのピガールはナイキラボ(NikeLab)とコラボレーションし、バスケットボールスタイルにパリの洗練されたストリートスタイルをミックス。スポーティーなデザインをふんだんに盛り込んだ。そして、ピガールのパリ店への来店者に女性客が多いことを思い、レディライクな優しさや柔らかさも投影している。
Tシャツは、ブランドロゴをフォントはそのままに「NIKE AIR」の文字へと変換。ブルゾンにはナイキお馴染みのマークが吊るされ、ラフに着られるトラックスーツは手首と足首のスナップクロージャーと双方向ジッパーが贅沢に使われている。目線を下に移せば、プライムニットを使用した柔らかな色彩のミニマルなスニーカーやサンダル。“フレンチシックなスポーティー”を、足元から感じさせた。
今回の会場が架空の美術館であったことから、まるで彫刻作品を想起させる有機的な曲線のシルエットが用いられた。肩からふんわり膨らみ、なだらかなラインを描く。会場に並んだ美術品と比較するように、ブルゾンやコートが並んでいる。テキスタイルには、フランス国旗を想起させる赤と青、そして白の3色の素材をメインに、透明感のあるシースルー素材を採用。中には、プリーツ加工によって歪な凹凸状に仕上げた近未来的なピースが登場している。
これらアイテムに共通して、2020年のオリンピックも見据えたようだ。五輪マークが垣間見える。スポーティーだけでなく、アーティスティックなコラボレーションに、ピガールなりの期待を込めている。