N°21(ヌメロ ヴェントゥーノ)の2018年春夏コレクションが、ミラノファッションウィーク最終日の2017年6月19日(月)にイタリア・ミラノ発表された。
会場はブランドの新社屋。コンクリート張りのどこか無骨な建物は、飾りっ気がなく開放的。ランウェイを歩くモデルたちも、その空間に軽快な足取りだ。
N°21らしいイエローやグリーンのカラーパレットに、今季はボタニカル柄が加わった。さらに、春夏らしい装いを助長するのは、サーファーたちの存在で、ポートグラフをそのままバックスタイルや袖に張り付けたり、ニットジャカードで全面にその写真を表現したり、手法を変えて登場する。
ハイブリッドはブランドの得意とするところだが、今回は前述したものを斬新なビーチスタイルとして、トラッドなものと共存させているのが面白い。オーセンティックなチェック柄のジャケットやステンカラーコート、スラックスなどは、写真を添えることで、あるいは爽やかなブルーを合わせることでビーチっぽく再構成。また、ビーチスタイルとは相いれないマウンテンパーカーやフォーマルなシャツも、あるいはエナメル加工がされたライダースも、バカンスの思い出を映し出して、海の香りを漂わせている。
シューズは、前シーズンとは打って変わってスニーカーがメインだ。ブランドのキーカラーであるグリーンを筆頭に、ソールやかかと部分に目の覚めるようなイエロー、シーズナルカラーのブルーを取り入れた。ボリューム満点のスニーカーが、ハイブリッドなサーフスタイルを足元から支えている。